青森にいるとき,丸のまま売っている魚が安くて,魅力的でした。これを買っておろせたらいいのに。弘前藩の刀鍛冶が今は庖丁を作っていて,デパートの催し物でいい出刃を見たのも原因です。職人さんらしいおじいちゃんが,今日は1パーセント割引きって言っていましたが,1割引きと翻訳しました。冬に上がるタラの骨も切れる大ぶりの出刃を買いました。その後牛刀も同じ鍛冶屋さんから買いました。
さらに刃物屋さんの知り合いができて「やっぱり出刃でしょ」という話になって出刃購入。脇差よりも長い?出刃です。
海外在住のおばちゃまは,滞在中お刺身や温泉を楽しみにしています。先日は角上のカツオ,キンメダイ,アジでおもてなし。お別れの晩にもと思ってやはり角上へ。小ぶりのイナダが安いです。先日はおろしてもらいましたが,今日は順番待ちのザルが並んでいます。
イナダください,どうしますか?,そのままで。
久しぶりにおろしました。いなだは皮を剥ぐのがいくらか難しい気がします。そして魚は柵にすると思ったより小さくなるものです。
それにしてもイナダは色が変わるのが早いですね。切りたての色は,あっという間に変わってしまいました。でも,お刺身ってちょっと落ちたときに歯触りや味が変わっておいしくなる気がします。上がったばかりの魚を味わって「おいしー」とかいうコメント,僕はなんか嘘っぽく感じています。この感じは青森名産ホタテの貝柱で覚えました。わさびと醤油は,その最高の瞬間を味わうのに必要な共です。
あらは湯がいてあら汁へ。タイなどとは違い,野趣あふれる風味になります。