エアコンやレンジフード、また洗濯機を分解すると、たくさんのねじを扱います。全く同じ規格のねじを使っていることは少なく、必要な機能に合わせた様々な仕様、形状です。
同じねじ形状でも長さが違うことがありますし、見た目は同じようで小ねじとタッピンねじの違いもあります。ゆるみ防止を含め、ワッシャとセットになっていることもあります。
これを一つのケースに入れてしまうと、復元する時に難儀します。(すべて記憶していて、指先の感触で選んで戻せる方もいます。尊敬しますが、僕はまねできませんし、そうなろうという気力もありません)。
そこで使っているのが製氷皿。ここに、外した順番にねじを納めて行けば、復元しやすいです。ねじを見て次に何を戻すか思い出すこともできます。製氷皿って今はホームセンターなどには置いていなくて、100均で買います。
製氷皿は使いやすいのですが、時々トラブルがあります。落としてしまった、とか、ヘリを踏んづけてひっくり返してしまった、などです。冷や汗が流れます。
もう3年ほど前だと思うのですが、アストロプロダクツに行ったら、いいケースがありました。こんなふうに製氷皿状のトレーがあるんです。磁石もリング状2個で強力です。
しばらくこれを愛用していたのですが、強力に貼りついているうえに奥行きがあるので、ねじを取り出しにくいんです。ということで、製氷皿に戻っていました。
それでも、磁石が効いたトレーの魅力も忘れ難かったので、自作することにしました。今回はダイソーで製氷皿(仕切り14)2個と「強力マグネット25個入り」を買ってきました。製氷皿の底にマグネットを置き、それをレジンで埋めれば良いのでは?
構想は良かったのですが、製氷皿に磁石を置くと、底に落ち着いていないことが分かりました。隣に置いた磁石に反応してしまいます。
そこで、いったん貼り付けることにしました。僕は3Mの厚みのある両面テープ(車内工作用)を使ったのですが、ボンドG17みたいな接着剤という手もあるかもしれません。トレーに対してわずかに磁石が大きいので、剥がれないようにしっかり押し付けます。
ここでこだわったことがあります。磁石の極を揃えることです。例えばN極が表と決めたら、製氷皿の区画全部にN極表で貼り付けます。これは別の製氷皿でも統一します。こうすることで、複数の製氷皿を重ねたときに収まりが良くなります。
磁石をしっかり貼り付けたら、2液性のレジンを流し込みます。今回はAmazon限定ブランドで1800円ほどのを選びました。体積で1:1に混合して、流し込みます。塗装やさんが使う使い捨ての計量カップが使い良かったです。大体A液100㏄、B液100㏄の混合で、25の区画を満たせました。
レジン液はA,Bともに粘性が高いです。混合しても粘性に変化は感じられません。付属している手袋のような、ぴったりフィットするニトリル手袋と、アイスバーのようなヘラ、ティッシュが必要です。作業台も新聞紙などで養生したほうがいいですね。
一晩寝かせるとレジンが固まります。アストロプロダクツのトレーと並べて記念撮影。
早速使ってみました。当然ですが、プラスチック(樹脂製)のパーツはくっつきません。ネジでも磁石が効かないステンレス製のものがあります。でも、まあまあ使いやすくなったかな(^^ゞ