人工大理石天板の研磨
F様は当店営業範囲外にお住まいですが,数年前にキッチン天板の研磨についてお問い合わせをいただきました。20年経っているそうですが,送ってもらった写真から傷んだ感じはありません。お見積り差し上げたのですが,リフォームとのからみがあるのでまた連絡しますとのことでした。
今年3月になって再びメールをもらって,改めてお見積り。ただいま閑散期なのでお請けしました。人工大理石研磨は今後伸ばしていきたい分野です。その後の経過を含めて築25年でしょうか。管理が行き届いているので,その時間を感じさせないキッチンです。
人工大理石の研磨はミニサンダーやハンドポリッシャーを使います。ミニサンダーはドライの状態で使いますので,細かい白い粉が舞います。仕上げに使うハンドポリッシャーはコンパウンドを使いますのでやはり白い液体が飛び散ります。そのため,キッチンは全体に養生が必要になります。天井部分からビニールの養生が下がるので,外からは作業が見えません。見学は自由なのでご希望の方は声を掛けて下さい(笑。
写真で見てはいたのですが,水栓根元やシンクに白い堆積が見られます。ここも水あか地域なんですね。Fさんはキッチン天板やシンクの交換も検討したそうですが,かなりの高額になるそうであきらめたとおっしゃっていました。実際に深い傷や痛みはないので磨いて使えるものならその方がいいですよね。
そんなわけで,僕はシンクを磨き,弟が人工大理石天板を磨きました。当店はどんな素材でもお好みの光沢に仕上げますというわけにいかず,やってみてのお楽しみ(照 です。
今回はこんな感じに仕上がりました。IH側からシンク方面へ。
キッチンシンクはサイズが大きかったし,立ち上がりの水あかが硬かったです。底面はハンドポリッシャーを使ったけど,傷が消えていません。
養生を外すとFさんが早速ご覧になって「ピカピカ!」と喜んでくださいました。光沢を出すことは比較的簡単ですが,均一な仕上がりにするために下地作りに時間が掛かります。今日はだいたい4時間でした。
最後に飲み物を頂戴して撤収!と思っていたらFさんが充電中だったハンドポリッシャーの電池を抱えて「忘れものです!」。後で取りに来るのは大変です。うっかりしていてごめんなさい。F様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。
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