遮熱・断熱フィルム貼り
毎度お世話になっているO様からのリクエスト。「ご相談です。来月いらっしゃるとき、事務所の窓に以下のようなものを貼っていただきことは可能ですか?」。LINK先は窓ガラスフィルムのScopeのホームページでした。断熱フィルムを貼ることのメリットと美しい施工例が案内されています。
O様の事務所のガラスは大面積で、素人の僕が貼れるとは思えません。「毎度ありがとうございます。挑戦したいと思いますが、気泡が残るなど、心配があります。とにかく貼れればいいよ、ということでしたら承ります(照」とお返事すると、「お願いします」のお返事。
ここからが僕の悪いところで、シートはO様が支給してくれるものと思い込みました。シートにはかなりの種類がありますし、あれだけ大きなガラスの場合は、採寸とオーダーカットが必要です。
そんなわけでお約束の日に伺ったのですが、Oさんとしては以前の障子張り替えのように、私どもが材料を揃えて来る、と期待していらしたんだそうです(汗。
ということで、ガラスの採寸だけしました。難関はFIXの大窓で、高さ1960mm、幅1680mmです。「このサイズの1枚貼りは不可能だと思います」というと、「清水さんならできる!私も手伝うし…」。大いに期待されております。
その後ネットサーフィンをして、DIY Helper(ガラスフィルム通販センター)にたどり着き、フィルムは住友理工のリフレシャインTW36Aを選択。オーダーカット(縦横サイズ指定)は断念して、シンプルカット(必要な長さだけ指定して購入)を選びました。
もう一つ、シートの最大幅は1524mmということも判明しました。ですのでFIX大窓に貼る場合は、どうやっても継ぎ目ができます。幅が1680なので、ロールを横に貼って、継ぎ目を上部水平方向にするのはどうでしょうか?「それなら気にならないかも」と承諾を得ます。
ということで、1524mm幅のロールを想定して割り付け。コピー用紙を153ミリ幅で切って3枚つなぎ、必要なサイズを効率的に切り出す案を考えます。手帳には採寸のメモ、シートに見立てたコピー用紙に割り付けしています。結局6600㎜(6.6m)必要だとわかりました。
丁寧な梱包で届いたのですが、今度はそれを切り出すのが大変。結局8畳のフローリングの部屋で、サブロクの合板を下敷きにして、当店最大の1000mm定規とコンベックスメジャーを併用して切りました。2000mm定規があればずっと楽だったのでしょうけれども、使い道が限られているので買う決断ができませんでした(照
次に、フィルムの貼り方の動画を見まくりました。「巻き降ろし」という方法がスマートですが、最初はマジックを見せられたように頭が混乱しました。フィルムの窓側にあったはずのセパレーターが、なぜ室内側に残るのだろう???。何度も動画を見て、図解のイラストを頭の中で組み立てて、なんとなく理解しました。多分小さい窓で1枚やれば体験・納得できるでしょう。
ということで10日ほどお待たせしましたが施工しました。小さい窓から始めて、スライド窓の2枠、最後にFIXと段取りしました。
写真は幅800程のスライドガラスの1枚目の仕上げ中です。
隣に貼りました。貼りたてはこんな感じです。
Oさんが、「さすがプロ!」とか、「すでに断熱効果を感じる」と応援してくださいます。
最初のスクイジーはいい感じなんですが、だんだん追い出すのが難しい水分や気泡に気づくようになります(大汗。
Oさんからのお茶をごちそうになりました。添えられたお菓子は和三盆を押し固めたものだそうで、上品な甘み、とても滑らかなくちどけでした。ご馳走さまです。
気を取り直してFIX窓へ。ロールを縦にして貼るのは怖かったので、1675mmの幅で貼り降ろしました。2人がかりでやっても、やはり、大変でした!
「きれいに貼ってもらえて良かった!、無理をお願いしてごめんなさいね」と労ってもらい撤収。1週間とお伝えしたのですが、フィルムが落ち着くのに30日から60日かかるようです。取り残しの水分や気泡がさらに目立たなくなるといいのですが。O様、毎度ありがとうございます。
コメントありがとう