築2年からのお手入れ
先月13日に前橋市高花台のM様からメールで問い合わせをいただきました。築2年の戸建てだそうで,「バスルーム,キッチン(排水溝の詰まり),トイレ,洗面台のクリーニングの見積もり」です。
当店は早い時期からのメンテナンスを推奨しておりますので,築2年でのお手入れは大変うれしいお申し出です。キッチンが排水溝のお手入れのみで良いということでしたので,半日オーダーメイドをご提案しました。
到着するとMさんが出迎えて下さったので,早速お掃除個所を案内していただきます。水周りが集中していて勝手口からの動線が効率的です。勝手口から出入りさせてもらうことにしました。
いつもの通り弟に浴室を任せて,洗面台とトイレに酸性洗剤を仕込んだ後,僕はキッチン排水溝から。
これがなかなか強敵でした。結局1時間取られました。トラップS字(N字?)の両端に蓋があり,まずその部分から様子を見ます。下流側にぬめりを感じたのでトラップ全体を外します。
これで安心かと思えば,シンク側流路も,下水側蛇腹もほぼ閉塞状態。化粧板にねじがないので蛇腹の先が確認できず,僕の能力を超えているかと思いましたが,コーナーのモールをずらすと化粧板が外せることが判明。
下水管から外してスライムを除去,漂白洗浄しました。油っぽさはなく,プディング程度の硬さですが,水流では流れないほど蓄積していました。食器洗いがあると,シンクで強い水流を流すことが少なくなるのかもしれません。さらに,このごろ増えていますが,シンク排水溝の網の下が単純なカップ形状で,ななめ奥に向かって小さな排水口という作りで,もともとトラップやその先に勢いよく水が流れないということも考えられます。
タカラスタンダード様,スムーズな排水が失われるのは,普段の生活にストレスを与えます。この構造はいかがなものかと思います。
洗面台は樹脂製です。ゴムスポンジだけでは落ちない水あかの残りにEZクリーン。乾いても照明が写ります。
トイレはINAXのタンクレス。電動リフトアップでした。便座ふたの右付け根にはリング状のフックがあり,軽い力で外せるようになっていました。化粧板を固定しているビスは4本,斜め方向に下から本体に向かって使われています。ビス隠しが要らないのはメリットですが,ビスの脱着,化粧板の脱着にはいくらか差し支えます。軽く内部をお手入れ。この部分の尿石関係は比較的簡単に落とせますが,水あか(黒や白の付着物)はケレンしてあげる必要があります。これは化粧板に付属しているノズルの蓋を裏側から見たものです。
ノズル部分もキレイになりました。
最近の陶器には抗菌コーティングされています。傷をつけないようにスケールを落とすと,水玉がコロコロ流れるようになります。
浴室の作業量は多かったので,大急ぎで仕上げた様子です。
気にされていた鏡。うろこは硬いです。混合栓のパネルもデリケート。急いだり,落とすことだけに夢中になると失敗します。傷を入れるよりは,またの機会(笑 に期待を残します。
浴槽ヘリも磨きました。
洗うものが多いので,床に洗剤を効かせる時間が限られます。目に付く場所ですので,落とせてよかったです。
私どもが作業中,Mさんもご夫婦で不用品の整理やお掃除をされていました。ご主人が家の管理を手伝ってくれるのはいいですね。私どもにも「ありがとうございます」と声をかけて下さいました。
また気になることがあれば呼んで下さいね。M様,新しいうちからのお手入れをご用命くださり,ありがとうございます。
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