ダイキンお掃除エアコン壁掛けオーバーホール
上佐野町のH様から,電話でのご注文。先回はご紹介で1日オーダーメイドのご注文で窓ガラスをお手入れさせてもらいました。
最初のお見積りの時に見せてもらったダイキンお掃除機能付き。その料金に驚かれたようでしたが,やはりご主人との健康を優先されたのでしょう,かなり時間を置いてご注文をもらいました。
当店も,提示している料金がものすごく高額だと感じてはいるんです。ですが,大の大人2人が行って3時間,非常にストレスのかかる作業を強いられることを考えると,それはこちらで控えめになる必要のない事案と考えています。
メーカーが悪いのです。要らない機能を搭載し,夢のようなイメージを抱かせる宣伝をものすごい費用をかけて垂れ流し,消費者に無駄な出費をさせる。訴訟がもっと身近な社会なら,即刻無くなっていると思うのが「フィルター自動お掃除機能付き」エアコンです。
今回の対象はF40MTHXP-W,ダイキン2011年製です。(ダイキン特有ですが,型式にアルファベットが延々と並ぶのはやめてほしいです)。うるさらは搭載されていないので換気ファンやダクトはありません。その外観。
化粧板を外しました。
フィルターお掃除が,熱交換器汚し機能だとわかる瞬間。
フィルターお掃除のブラシとダストボックスは飽和状態。説明書通りにしないユーザーが悪い?三菱電気ならここまでになりません。(三菱電機のお掃除機能は優秀だけど,もっと優秀なのはお掃除機能のない霧ヶ峰なので誤解のないようお願いします)。
そんなわけでお掃除機能のフレームも内側まで汚れています。
フィルターの内側は,毛布のようにホコリをまとった熱交換器。これを防ぐためのお掃除機能のはずですが,お掃除機能のないエアコンよりもずっと汚れています。
もう一度掲載。
左側壁内への隠蔽配管でしたので壁掛けオーバーホールです。ファンとモーター,下部ボディーがごっそり降ります。
汚れ具合のアップ。
ここで初めてビフォーアフターです。壁に残った熱交換器のクリーニング前後。
今後は順を追ってお手入れ後の画像です。ファンと下部ボディのアップ。
組みつけ前の,下部ボディ。
きれいに洗ったパーツと,高圧洗浄後の熱交換器がドッキング。
お掃除のフレームも洗ったのでさっぱりしています。
ブラシとダストボックスも,機能を回復。
化粧板をはめる前の,内部の様子。これが元の姿です。
いつものビフォーアフターとは異なる構成で掲載してみました。前後の比較は難しいと思いますが,今回の趣旨は,外から見える美観に至る過程です。もろもろ外さなくても,最後の写真のようになるかもしれません。4MPa,毎分6リットルで洗わなくてもよいという考え方もあるでしょう。
ただ,洗う側としては,これでもまだ不十分なのです。室内機を外して洗うのが一番です。それに近い洗浄効果を,3時間をめどに提供するための方法が「壁掛けオーバーホール」です。
壁掛けオーバーホールは,ダイキンと東芝,(一部のシャープ)のエアコンをしっかり洗うために編み出された方法です。それ以外のメーカーのエアコンは,手前側のドレンパンが外れるので,ここまでしなくてもよいのです。手前のドレンパンが外れない設計という時点で,エアコンクリーニング店としては,ダイキンと東芝はメンテナンス性の面で失格です。
無理のない普通の分解方法で,熱交換器を残して下部ボディ全体を外して洗えるという構造をこよなく愛して,当店は富士通の普通機を推しています。
Hさんと,ご紹介くださったSさんも様子を見に来てくださり,女子会でにぎやかです。その部屋のエアコンが作業中の部屋まで冷やしてくれているうえ,扇風機も向けてくれているので,室内作業の僕は快適でした。
お支払いとお土産をもらって撤収。H様,このたびは私どもにエアコンクリーニングをご用命くださり,ありがとうございました。
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