当店は9月に申し込んだ,ナノテックシステムの新人会員です。会員になると,現場研修をしてもらえます。講師がこちらの現場まで出向いて,教えてくれます。今回私どもに教えて下さったのは中屋さん。大変お世話になりました。
今日の現場は美容室で,カットやシャンプーの部屋は長尺シート,入口から待合室は,フローリングでニス仕上げです。どちらも洗ってワックスをかけます。これまでオーナーがご自分で管理してこられたものを,体力的に厳しくなったので外注にされ,当店の初回のお掃除は7月でした。ハイブリットクリーナーとα‐ZAKで既存のワックス膜をかなり削り,超つや密着1枚で仕上げました。
フローリング部分はタンクインのナノテックCR+マルチパッドで洗い,什器を戻してから薄くフィニッシュ1枚。長尺シート部分は減膜洗浄。20倍希釈でタンで磨き洗い,汚水回収,清水を撒いてタンでもう一度磨き洗い。剥離に近い洗浄になったと思います。2度目の磨き洗いで床表面はなめらかな感触になりました。
先回も感じたのですが,樹脂ワックスとは違う感じの光沢(シリコーンに似ている)が残る場所があり,なんとなく光沢ムラが出たのは残念。引継ぎの床管理では,手探りになる場合があります。ナノテックフィニッシュ2回塗りの仕上がり。
中屋さんには,いろいろ質問して教えてもらいました。何十年もの間続けてきた自分の方法とは異なる方法を見たり聞いたりするのは刺激になります。ポリッシャーのかけ方,フローリングを洗う時の工夫,洗浄や今後の管理で目指すものによって違う洗剤希釈の程度やワックスの選択,タンとマルチパッドの効果の違い,そしてワックスの塗り方。滑らかに洗いあがった床は,ナノテックフィニッシュが少量でも広い範囲に塗り延ばせます。力を入れる必要はなく,軽い力で塗れる範囲を塗っていくというイメージ。実際,作業面積が50平米ですが,400mL使っていないと思います。薄く塗るのですぐ乾き,フィニッシュの場合はすぐ重ね塗り可能とのこと。
ビルドアップや黄変で悩むことがなくなり,剥離剤を使わずに思い通りに膜厚コントロールでき,透明感のある光沢を維持できる…今後もミクロン単位のワックス管理を身につけていきたいと思います。