先日に続き、A様から依頼を受けてお掃除機能付きエアコン2台を洗いました。事前に型番は教えてもらいました。シャープ、AY-W22SC-W、もう一台はナショナルCS-288EXB-W、どちらも2008年あるいは2009年の製品ですので、10年経過しています。広いリビングダイニングに2台併設されています。
動線奥に当たるシャープから取り掛かります。
2台とも、エアコン下部が梁より下になるように設置されています。配管しやすさを重視したんでしょうか?シャープもナショナルも、冷媒配管とドレンホースに加えて、排気兼ホコリを吐き出すダクトがあるので、梁に沿ってカクカク納めるのはたいへんなんでしょうね。
Aさんとワンちゃんはお隣の部屋(マンションの別室)に退避して下さいました。エアコンクリーニングでは、お部屋の中をかなり歩き回るので、ありがたいです。それにしても、シャープくんがキレイです。
この分は、基盤が左にあり、右側は主に受電部です。ここから左側に100Vをもっていく配線の他にも、基板側からたくさんの配線が来ています。お掃除機能のモーター2個、ファンモーター、ルーバー2枚を駆動するモーター用と言ったところでしょうか。
左の下部に中継基板、上奥に制御基板があります。結束大好きのシャープさん。でも今回は機器側に結束している箇所がなかったので、1本も切らずに分解できました。
イメージしていた通り、基盤のプラグは触らずに、電装が外れそうな気配です。右側に行っている配線は、上下2系統。そのうち細くて青い2本は向こう側でつながっています。ですので、配線は上下同時進行で取り出す必要があります。
さすがシャープくんです。役割が分からないのですが、結構細かい素子の付いた基盤が熱交換器の向こう側にはめてあります。さらに加えて、フィルターが奥まで入ったことを感知するリミットスイッチも左角と中央にビス止めしておあります。やめてくれ~。上の格子状枠がなければ脱着は楽だと思います。枠は要らないと思います。
基盤のプラグを触らずに、基板が外れる段階までこぎつけました。この時点ではまだファンモーターが残っていますが、この後防水カバーを含めて抜き取ります。
ここまで1時間半。そして、ここからがエアコンクリーニングです。
あまり変わらなかったのですが、安心感は違うと思います。たぶん。
2台目はお昼前から取り掛かり、途中でやめられなくなり、高圧洗浄まで進めてしまいました。
試運転で、違和感。お掃除が進まず、戻らず、真ん中で止まっています。
この状態でLED表示にエラーが出ています。タイマー点滅で、H51と順番に英数字が出ます。
空調機能には支障がないので、分解を始めます。抜き差しするプラグは少なめです。
お掃除が苦手な、お掃除ロボットちゃん。
ここからがエアコンクリーニング。
全てのパーツは、漂白除菌洗浄してあります。
お掃除ロボット君も洗ってあげました。
組立て、試運転中。ノズルが無事に往復しています。エラーも出ません。
「これで安心して使える」とAさん。今回も手の切れそうな新札で支払って下さいました。お土産付きです。恐縮です。季節の変わり目ですから、お体を大切にお過ごしください。