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ダイキン天井埋めラウンドフロー

8日午後,前橋市問屋町に事務所を持っていらっしゃるI様からのお問い合わせ。「事務所のエアコンのクリーニングをお願いしたくメールいたしました。機種はダイキンのFHCP80ABです。午前中でお願いできる日がありましたらお願い致します」。

型番を書いてもらえるとお返事しやすいです。10,11,12と午前が空いています,とお返事しました。12日にお願いします,とお返事があったので本日行って参りました。朝少し早めに到着したのですが,Iさんが出迎えて下さり,駐車場を案内して下さいました。ありがとうございます。

事務所は明るい雰囲気で,まだ打ち合わせ中。とりあえず風速と温度を調べます。エアコンの下6割くらいは会議用テーブルです。大変行儀が悪いのですが,移動先もないことから,テーブル天板を足場に使わせてもらいました。

エアコンの外観。この時はあるかすかな違いに気が付いていません。

FHCP80AB,ダイキン2010年製

グリルを開いてびっくり。フィルター自動清掃装置,クリーンZEAS-Qが付いていました。よく見ると,グリルに小さな扉が見えますが,たまったほこりを回収するために掃除機のノズルを差し込む場所なんですね。

これはオプション付き化粧板を取り付けるものなので,本体の型番では予想ができないんですね。以後気を付けよう。

まあ,電気式集塵機に遭遇したときよりはずっといいのですが。

Iさんがおっしゃるには,「ほこりを回収して下さい」というサインが出たので,掃除機を使ってやってみたけど改善しなかったそうです。どういうふうに感知するかわからないのですが,センサーが「無くなった」と判断しないとサインを出し続けるのでしょうね。

その,内部構造。通常の化粧板の枠に,重ねる形で取り付けられているユニットです。写真で見ると手前にサブ基盤,ダストボックスに隠れて制御基板があります。

ダイキンフィルター自動清掃装置

まずサブ基盤からプラグ類を全部外して準備します。(この写真は復元中に撮ったものでした。化粧板からもっとたくさん配線が来ています)。

サブ基盤

その後,ノズル経路を外し,円盤フィルターを外し,ダストボックスを外し,さらに1枚化粧板を外すと制御基板がお出ましになります。化粧板からも3本ぐらいだったか配線が繋がっているのでそれを外すと,化粧板が本体から分離できます。重ね型のオプションだからこうなったのでしょうね。グリルを開いたらどちらの基板にも触れるようにしてほしいです。

ダストボックス

回転フィルターと化粧板の奥に制御基板

化粧板が降りると,やっといつもの顔になりました。自動清掃装置の厚みの分,本体は天井側に奥まって設置されています。

化粧板が外れた

フィルタ―は確かに掃除されています。でも内側に練り込んであります(笑。

回転する円盤型フィルター

漂白除菌洗浄後

さあこれから洗います。

洗浄前の熱交換器

寄ってみました

前処理してフィンの側面にできた黒い汚れが溶けて流れて…気持ちいいくらいまぶしいアルミの色に戻ったのですが,写真を撮り忘れました(汗

外したパーツ。ファンやドレンパンです。漂白除菌洗浄してあります。ちなみに化粧板の吹き出し口の断熱材も醜くかびていたのですが,漂白除菌洗浄でさっぱりしました。外したものの洗いは弟の担当です。

ファンとドレンパン

漂白除菌洗浄後

くみ上げて,試運転に入りましたが,リモコンが一切反応せず。もう一度2つの基板内を点検しましたが問題なし。そうでした。有線リモコンの2本が刺さっていませんでした。ドレンパンを入れるときにくわえ込んでしまい,接続していなかったんですね(恥。

当然すぐリモコンの液晶が写り,試運転できました。

風速風量ですが,作業前吸入温度25.8℃,風速0.8mm/s,吹き出し温度18℃,風速3.4m/s➡作業後吸入温度27.0℃,風速0.9mm/s,吹き出し温度13.0℃,風速3.8m/sでした。冷房効率と風速が上がると,設定温度を少し上げて運転できるようになります。省エネです。

暑い時にすみません,と労ってもらい,冷えたお茶を頂戴しました。2年の利用で今回の汚れだったので,また2年後ぐらいのお掃除が良いと思います。当店は冷房シーズンの終わった秋を推奨しております。

I様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。

ryo:
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