先月末にいつものお掃除が終わったあと，A様からお電話がありました。2階の子ども部屋についているエアコンが汚れているので洗ってもらいたいけれど，次回のお掃除で一緒にやってもらえませんか？

エアコン自体は見たことがない(そのお部屋に入ったことがない)けれども，外壁に取り付けられたダクトの形状で，ナショナルのお掃除エアコンであることは知っています。排気部分から，鳥が持ち込んだ草の繊維が見えたことがあり，取り除いてパテ埋めしたんです。いくらかどや顔(照。

通常半日オーダーメイドを承っているので，それに3時間足して1日あれば何とかなるかもしれません。ですが型式によっては，かえって割高になることがあります。というのはお掃除エアコンで手間取ると，他の作業に使える時間が減ってしまうからです。ですので，以前に洗ったことのある汎用エアコンは別として，エアコンは単品での注文をお勧めしています。

そんなわけで，Aさんのお休みと私どもの空日程の関係で，本日午前お掃除エアコン，来週午前にいつもの半日オーダーメイドということになりました。

見せていただくと，意外にも10年選手。CS-288XB-W，ナショナル2008年製です。Aさんが，羽が開くと汚れが見えるのだとおっしゃいます。確かに，心配になる汚れ方です。ファンから飛び散り始めている症状です。原因と思われるのは密閉性。断熱ガラスですが，結露があります。Aさんのお宅では，換気扇から入る砂ぼこりを嫌って，全部がティッシュで埋めてあるんです。

今日もそうでしたが，Aさんは私どもが作業中に，広いお宅の隅々まで掃除機をかけていらっしゃいます。ご自身が子どものころアレルギー体質だったことがあるようで，布団を含めて念入りに掃除機をかけているのが分かります。たぶんそのことが生きているのだと思います。10年使っているのに，フィルターも熱交換器もきれいでした。フィルターを取り出してほこりを払う必要がないという意味では，以前の「10年間お手入れ不要」のコピー通りでした。

基板の配線取り回し。一見わかりやすいのですが，きちんと復元しないと，基板ボックス下部の表示・受信部が収まりません。左はプラグを外すのは簡単ですが，排気ダクト接続部がドレンパンの奥にあります。この設置は外すときに不利です。

お掃除ロボットのフレームは，やはりかびています。お掃除フレームもドレンパンも，電装部分は弟が外してくれたので，僕の方はお掃除ノズルの分解クリーニングをしました。

ここからが本来のエアコンクリーニングです。熱交換器と壁側ボディ。

ファンとドレンパンです。ドレンパンには，ギヤムービングと呼ばれた，めんどくさいルーバー動作制御の部品が付いています。それらを外して漂白除菌洗浄。洗い終わった後に，同じアングルで並べて撮影しようとしたのに，その前にお掃除フレームを撮ったら，取り付けを始めてしまいました。ファンを外すのは嫌なので，苦肉の策。

試運転で異常がないことを確かめて，3時間半。大体順調だったと思います。A様，いつもありがとうございます。また来週参ります。