先月末にお電話くださったのは貝沢町にお住いのN様。今までに2回,リビングのダイキンエアコンを洗ったことがあります。今回は2台のご注文。パナソニックと三菱重工のエアコンだそうです。予約をいただいて,またしばらくたってお電話。リビングの分も含めて3台お願いしたい。当店としてはありがたいお話です。
本日伺うと,ご希望の順番は決まっていて,1階洋室(カメちゃんが2匹)のパナソニック,2階子ども室の三菱重工,リビングのダイキンとのこと。承知しました。
1台目はCS-251CF-W,パナソニック2011年製。小さい方のカメは水槽に土(赤玉土?)を敷いてあるので,やはり細かいちりが飛ぶようです。不織布フィルターが貼ってあったのですが,よく防いでいます。天井側の吸い込み口は交換サインが出ていました。
前処理をしてから熱交換器を高圧洗浄。ドレンパンに近いこの黒い斑は何だろう。ちょっと余分に手を加えてみました。取れた場所もあった気がしますが,スパチュラで触っても取れないものがありました。
ファンとドレンパン。
2台目に取り掛かります。SRK-56SV2-W,三菱重工2017年製。これがフィルター自動お掃除機能付きでした。型式で検索するとビーバーエアコンの最上位機種なんですね。Nさんがおっしゃるには,これは息子さんが最初に取り付けたエアコンなんだそうです。ちなみに息子さんは現在小学校6年生。昨年度5年生で第1種電気工事士に合格した努力家です。実際にお会いすると,可愛らしいお子さんです。能ある鷹は…と言いますよね。
室内機14.5キロ。掛けるのだけでも大変だったんじゃないかと思います。東側2階壁面で,配管は室内機左下を壁貫通で通してあります。この配管なら,室内作業で機器交換が可能です。クリーニングの観点から言えば,あと50mm,カーテンレールぎりぎりまで左に寄せてほしかったです(照。
実際,フィルター自動お掃除機能付きとしては,とっても分解しやすい構造でした。通常フィルターお掃除ユニットは化粧板の中に別のユニットとして取り付けられていることが多いのですが,三菱重工は化粧板そのものに組み込みました。化粧板を外す前に,中継を2つ外すだけ。
化粧板を外したら,表からビス8つの固定を解除。内側の配線を剥がせば完了。よくできています。
後から考えると,化粧板を外して養生,ないしはドレンパンまで外してクリーニングの想定なのだと思います。ドレンパン関係は何とか外せそうですが,ファンモーターと電磁弁のプラグは大変でした。熱交換器側と繋がっているのは他に接地線2本とサーミスタ。外すときはドレンパンと一緒に外しました。
熱交換器と壁側ボディ。
三菱重工はモーターを残したままファンを抜くのは難しいし,その逆も難しいです。ファンを残したままモーターを外すのが楽ですし,戻すときもスムーズです。
ダメ押しでオゾン燻蒸。
お昼休憩後にリビングのダイキンへ。F40LTGRP-W,2009年製です。うるさら機能が付いていますが室内機側にファンなどはありません。
この下に第2種,第1種の電気工事士実技試験の作品がボードに貼られて飾ってあります。第1種は複雑です。ケーブルも太さが違います。圧着接続も大変そう。でもとってもきれいに仕上がっています。第2種の合格率が6割程度,第1種は3割を切るらしいですね。すごい!
基板のソケットは正面を向いているので,右が壁に近くても問題ありません。
壁掛けオーバーホールで対応します。これで3回目です。
Nさんが,3台まとめてでお疲れでしょうとねぎらって下さいます。確かに疲れは感じるのですが,涼しくなってから,複数台でさせてもらうのはこちらとしてもいろいろ好都合でありがたいです。お客様にとっても,冷房が切れて汗だくになることもないですし,今後の暖房,次の冷房シーズンをキレイなエアコンで使えるメリットがあると思います。
N様,この度も当店へのご用命をありがとうございました。