X

床下暖房用エアコンを洗う

昨年エアコンクリーニング2台をご注文下さったM様から,再度声を掛けていただきました。「その時に見ていただいた床下エアコンの清掃をお願いしたいです。特殊な設置場所なので、できる範囲内で構いません。メーカーはPanasonic、型式はCS-716CX2です。希望日時は9月21日月曜日の午後です」。

見せてもらったのは,テレビ用カウンターの下,床下に半分埋まっているお掃除エアコンでした(驚。手前には木製の格子がありますが,外せるそうです。暖房を使って,床を下から温めるというアイデアです。

到着するとMさんが出迎えて下さいます。室内はエアコン前が広く空けられていて,格子がすっかり外されていました。これだけ周りとの間隔があれば,何とか出来るのでは,と感じました。こういう時は,念のためポンプダウン。途中で進退窮まった場合,室内機を外すことになるかもしれません。試運転を兼ねて強制運転し,室外機に冷媒を閉じ込めます。

しかし,思っていたのと違い,左下から壁貫通。これは外すとしたら,室外機接続部になるでしょう。排気ダクトの姿は確認できず,2分の管に何か抱かせるようにテープが巻いてあります。しかもというか,当然というか,ガス管は4分。外せますが4分のトルクレンチはありませんので,接続に難があります。ポンプダウンしましたが,外さないで済むことを願います。

まずは,設置状況を2枚。床板の開口なんですが,右基盤・右下壁貫通ならこの位置がいいです。この分は中央基板,左下壁貫通なので左に余裕が欲しかったです。

床下暖房用エアコン

吹き出し口は床面より下

普段は何の問題もない位置にあるビスでも,床に寝そべる姿勢では,見えていても刺さらない,回せない(汗。何とかお掃除ユニットが外れました。電装を外して漂白除菌洗浄。それほど汚れてはいませんでしたが,フィルターの色が変わったのが分かると思います。

フィルタ―お掃除ユニット

漂白除菌洗浄後

分解時の最大の難関は,ドレンホース固定ビス。通常ならやりにくさはあってもアングルドライバで外せるのですが,アームを回す空間がありません。ビス横を切ることも考えたのですが,パナソニックがこの位置に使うビスは六角ナット形状です。スパナを試しました。7ミリです。回りました!

ドレンホースが外れて,次はファン固定ビス。これも六角ナットにプラスが切られたビスです。そして固定位置はファンの中ではなく,ファン外側です。これは心配するほどでもなく脱着できました。熱交換器をしっかり洗いたいので,ファンを外したいんです。何とか出せました。

ファンとドレンパン

漂白除菌洗浄後

さて熱交換器です。結構ほこりをかぶっています。これはお掃除機能付きエアコンによくみられる症状です。フィルター上を装置が通る振動で細かい汚れ粒子が降り積もます。お掃除機能がないエアコンは,フィルターに5ミリの厚さでほこりがたまっていても熱交換器はピカピカです。

熱交換器

なんと,洗浄後の写真がありません。失礼しました。正面や山の向こう側はもちろん,ファンが埋まっている1次側からも高圧洗浄。排水はタックルボックスで受けて吸水バキューム(笑。きれいになりました。

組み立ても比較的順調に進んだのですが,フラップ(上下の風向き板)2枚は難儀しました。後から考えると,これは外さなくても分解できたでしょうし,取り付けてから組むこともできたと思います。いつもの流れでやって失敗です。

片側は可動式の軸なのでで両端は入るのですが,真ん中の支持が入らない。アームが短いのでたわむ量が極端に少ないと思います。真ん中を入れた状態でモーター軸に入れたいのですが,これがうまくいかないんです。

Mさんに,地下点検口を使わせてもらいました。単純に入口かと思ったら,床下収納でした。全部出してもらって…恐縮です。さて,床下は真っ暗ではないのが救いでしたが,初級迷路状態なんですね。点検口からエアコンのある位置を目指して進んだのですが,床上からの明かりが見えたのは,直前3メートルほどの基礎を超えた時でした。

床下に入って仰向けになり,床上の弟に手伝ってもらいながらなんとかフラップがはまりました。私どももひやひやしましたが,Mさんも心配だったことと思います。試運転は手を合わせたい気分でした。

Mさん,「お掃除機能って停めたほうがいいですかね?」。可能なら停めたほうがいいと思います。

帰りがけにちょっとしたお菓子を付けて冷えた飲み物を頂戴し,お見送り付きで撤収。M様,再度のご注文をありがとうございました。

ryo:
Related Post