お恥ずかしい限りですが,この度も失敗した話です。
新町にお住いのK様から,最初のメールでご注文。「エアコン(日立RAS-X63F2)一台のクリーニングを希望します」。ご希望日も3つ挙げて下さったので,スムーズに決まりました。
その後設置状況の写真も送って下さいました。左が壁面に近いことが分かります。また,壁には珪藻土が塗ってあるそうです。
本日伺って,いろいろKさんに気遣ってもらいながら作業を進めました。床や柱を含めて,天然木材がふんだんに使われた素敵なお住いでした。そしてかわいい猫ちゃん。まずは設置状況。RAS-X63F2(W),日立2015年製です。
取扱説明書にも書いてあるのですが,リモコンには「フィルターお掃除」のボタンがありません。ACプラグを抜いてしばらくおいて,もう一度挿すか,リモコンの「あて/よけ」と「ハネ選択」を同時に5秒長押しすると始まります。
面倒だな~と思う作りですが,写真を撮り,メモしながら分解してなんとなくつかめてきます。
今回外すのも戻すのも大変だったのがドレンパン。右側が熱交換器と干渉しているようです。もともと日立のドレンパンは浅くて奥行きがあり,脱着に独特の難しさがあると思うのですが,今回のは特にひどかったです。そしてそのドレンパンにはこれでもかというほどいろいろ取りつけてあります。上下だけで6枚の羽根なんて必要なのだろうか?
ここからがやっとエアコンクリーニングです。熱交換器はそれほど汚れていませんが,ファンから飛び散って送風カーブに汚れが付着しています。日立の樹脂部品は色を吸着しやすいのか,高圧洗浄だけでは落とせず,漂白剤を塗り足す必要があります。
そしてこの熱交換器洗浄で,思いっきり漏水を起こしてしまったのが第一の失敗。右下部の貫通配管で,しかも幾らか中央寄りに穴が開いていました。この状態では室内機の右上を外すことは難しいです。それなので,背中に水が回らないように対策したつもりでしたが,左側が甘かった。気づいた時には滝のように流れていました。
部品洗いの弟も,なかなか難儀していました。なぜかかなりの油分が感じられたとのこと。そしてカビの着色がなかなか落とせないんだそうです。繰り返しピンポイントで塗ってきれいになりました。
復元後の試運転で問題発生。モーターがうなっています。お掃除機能のモーターです。もう一度ユニットを取り外してみると,ノズルカバーがセンサー板バネをかみこんでしまっていました。原因に気づけばユニットを外す必要はなかったのですが,アクシデントが重なると心に焦りが出てきます。
その問題は解決して,お掃除機能も確認し,冷暖房もOKと思った時に,左右風向きに不具合を発見。ファンが回っているのに直そうとして接触。パリンと音がしてファンのかけらが落ちてきました(涙。気が付けば5時間経とうとしています。
K様,お待たせしたうえに大変申し訳ありません。後日修理に伺います。