先月15日にメールでお問い合わせを下さったのは棟高町にお住いのU様。一部抜粋です。「数年前から貴社のホームページを見ていて、エアコンクリーニングを依頼したいと思い連絡させていただきました。依頼の機種は自宅一階の続き間に設置のPanasonic製cs561csx2w(お掃除機能付)とPanasonic製csj221cwです。いずれも2011年製です。cs561 の方は珪藻土の塗壁に設置してありますが、壁の多少の汚損は気にいたしません。両機種共にエアコンを正面に見て左側が壁に隣接していますが7センチ程空間があります。…10年前の機種ですがクリーニング可能でしょうか?」。
ご希望日も書いて下さったのでお返事しやすいです。それにしても,数年前から当店をマークして下さっていたなんて嬉しいです。
さて,10年前というのは微妙ですが,故障は起こさないでしょうし,まだ部品も見つかると思います。不具合を起こしやすいお掃除ユニットやファンモーター,ステッピングモーターなどは,10年超の製品にも使える代替品を作っている気配があります。それでも,代替品が見つからないので「エアコン設備全交換」となった場合は保険が使えません。ですので,10年以上経過のエアコンクリーニングでは,クリーニング後の動作保証外を前提にお請けしております。恐縮です。
本日伺うと,ご主人が出迎えて下さり,丁重に挨拶して下さいます。奥様も親しく声を掛けて下さいます。作業が始まる前から,一息ついて下さい,と冷たい飲み物を出して下さいました。高級ドリンク剤も添えられています。「疲労の回復・予防,集中力の維持・改善」。ありがたいです。
ご馳走になってから,取り掛かります。CS-561CSX2-W,パナソニック2011年製です。設置場所と外壁の様子から隠蔽配管と解ります。接地線がキレイに収まっています。不要な加工ですが,このまま復元しました。
お掃除ユニットの内側がかびています。弟が電装品を外して洗ってくれます。
風向き板(上下左右)ともキレイでしたし,送風口もこんなに奥まで拭き取られています。すごい!あとはお任せください。
熱交換器もかなり黒ずんでいました。左右の防水壁の外側まで汚れが拡がっているので,確認しながら流していきます。
角バケツにたまった洗浄廃水。なかなか迫力があります。
ファンとドレンパン。黒いカビもいやですが,白っぽくなっているのも怖いです。
お手入れの終わったパーツを並べます。
エアコンの接地線加工についてです。200Vのエアコンは,ACコードが接地極付きプラグになっています。2つの歯の他に円筒状の歯があり,それが接地極です。形状が違うのですぐわかります。コンセントは専用のものが必要です。
これが基板側では緑と黄色の被覆ですが,裏から回り込んで表の接地端子につながっています。
余分に加工された接地線(白)と同じ場所です。重複配線です。
2台目に取り掛かることになると,またお茶に呼ばれました。カルピス!懐かしいです。ご馳走様です。それにしても,1台目の下にあったテレビとテレビ台,2台目の下にあった本棚,移動が大変そうな家具でしたけれど,すっかり移動済みでしたし,掃き出しから入れるように準備されていました。前もっての準備とお気遣いで,作業しやすいです。
2台目は続きのお部屋にあるCS-J221C-W,パナソニック2011年製。こうして同じ空間に2台エアコンがあったので,室内は冷房が効いている状態での作業でした。これは,例えばどちらかが故障したときなどにもリスク回避になりますね。
こちらはサブ機で,使う機会が少ないそうです。
「ニオイもしなくなりました。丁寧に洗って下さってありがとうございます」と声を掛けていただきました。帰りがけにも「暑い中での作業,お疲れ様でした」と冷えたお茶を渡して下さいます。また2階の分も,また実家のお掃除もということでしたので,1-4月のキャンペーンをご案内します。
さらにはご夫婦そろって玄関前でお見送り。なんだか大変なおもてなしでした。U様,このたびは当店へのご用命と数々のお気遣い,ありがとうございました。