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紙を吸い込んでしまったエアコン

一昨日お問い合わせを下さったのは前橋市茂木町にお住いのF様。「エアコンの中にキッチンペーパーが吸い込まれてしまいました。除去と一緒にクリーニングをお願いできればと存じます。エアコンの型式は三菱ルームエアコン msz-xv719swです」。型式を教えてもらえると事前に調査ができて助かります。2009年ごろのお掃除機能付きエアコンですね。

お見積りを差し上げると、天井高さが280センチなので室内機がいくらか高い位置にあると情報を下さいました。室内機設置状況の写真が貼付されています。左右天井まで余裕のある扱いやすい設置です。

今朝環状線下小塙町付近を走っていたら、サンバーのエンジン出力が時々「抜ける」感じがしました。以前点火プラグから1本コードが抜けてこんな感じになったなあ…と思い出しながら燃料計を確認。下に振り切っている(汗。警告ランプがなく、空目盛からの許容範囲が狭いため、時々冷や汗をかきます。たった今エネオスを通り過ぎたと思って左に回り込み、田んぼの中の道をスタンド目指して戻ります。ますます「抜ける」頻度が増えます。ドキドキでしたが、無事にたどり着きました。38リットルも入って、ガソリン代7000円超!

脱線しました。そんなトラブルもありましたが無事にF様邸に到着できました。エアコンに案内していただくと、リビングに入ってすぐの壁面、屋内の壁ですから隠蔽配管ですね。当初グリルが外れていたのですが、いったん取り付けて記念撮影。冷房、フィルター掃除動作を確認します。教えてもらった通り4段の脚立では不足で5段がちょうどいいです。

MSZ-ZXV719S-W、三菱電機2009年製

基板周りは比較的すっきりしています。そういえば、エアコン分解の場合、基盤を先に外すことが多いのですが、この分はロボットもドレンパンも外してから基板を外す順序でした。

基盤と配線取り回し

ここから、撮影順に並べて行きます。お掃除ロボットのフレーム。内側もカビ汚れが進んでいます。電装を外して丸洗いします。

お掃除ロボット内側

ドレンパンを外すと、ボトッという音とともにキッチンペーパーのかたまりが落ちてきました。たぶんドレンパンのヘリに貼りついていたのだと思います。試運転時は「危険な」回転音ではありませんでしたが、「ボォー」というような擦過音がありました。

Fさんのお話では、水がポタポタ垂れてくるのでペーパーで拭き取ろうとしていたら吸い込まれてしまったのだそうです。水垂れの原因は内部汚れだと思います。熱交換器やファン、またボディが汚れると、その汚れが結露して水滴を作り、送風口に直接垂れてくることがあります。今回のお掃除でたぶん改善されます(照。

キッチンペーパー回収

外れました。ファンとドレンパン。後でこの写真をお見せするとFさんは「ドロドロですね」。

ファンとドレンパン

壁に残った熱交換器と壁側ボディ、どこもかしこも汚れてしまっています。

熱交換器と壁側ボディ

いろいろな角度で高圧主流を当てたいので、ミニサイズのランスを選びました。いけうち扇状15度のチップなので、寄せればピンポイントで洗うこともできます。45度スクリュージョイント(モノタロウ)が気に入っています。

ミニランス

ファンとドレンパンが洗い場から戻ってきました。三菱電機の樹脂はきめが細かいのか、鏡面磨きしてあるのか?洗うと輝きます。

漂白除菌洗浄後

洗浄が終わってカバーを外すと、すっかり生き返った様子です。

高圧洗浄後

お掃除ロボットも仕上がっています。

漂白除菌洗浄後

復元が終わって試運転。しっかり洗って組んだという気持ちも手伝って、出てくる風がさわやかです。Fさんがおっしゃるには、しばらく前からクリーニングを考えていたんだけれども、紙が吸い込まれて気持ちが決まったんだそうです。そういう「きっかけ」ってありますよね。

試運転中

2時間半で試運転にこぎつけました。順調です。F様、このたびは当店へのご用命をありがとうございました。私どもとしてもやりがいのある案件でした。

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