剣崎町のY様から,電話でのお問い合わせとご注文。ナショナルのお掃除エアコンをクリーニングしたいとのことです。設置状況も問題なし,1日空いている日ということで,本日のご注文になりました。
昨日は春らしい暖かい陽気でしたが,今日はまた2月の気温に戻ってしかも雨。
Yさんに案内していただくと,広いリビングの壁面に左右に余裕のある設置。右隣にレンジフードがあります。キッチンシンクを使って良いということで,温水はすぐ調達できます。「お茶はこちらにあります,私は2階の掃除をしているので,何かあったら呼んでください…」。ワンちゃんの声がすると思ったら一度降りてきました。好きなのでご心配なく。
試運転開始。ギヤムービングのルーバーです。ひと通り試して,今度はフィルターお掃除をさせてみます。ロボットの移動は早いのですが,見ていたら3往復もしたので,そこで止めました。
グリル,天井側,左右の化粧板を外して,まずは内部を露出させます。フィルターにはホコリを感じませんが,やはり油っぽくなっています。熱交換器もキレイでした。フィルター自動お掃除ロボットは,きちんと役割をはたしていたと思います。化粧板を外した状態でのクリーニング前後。
次に基盤から全部のプラグを抜きます。上方向に3本,下方向に9本にまとまっていました。太いACコードは,排気管と一緒に固定されているらしく,抜けてきません。ですが,基盤部分で外しやすかったので助かりました。
左右の基盤からプラグを抜いて,ドレンパン上のコード隠しを外すと,ロボットが外せる状態になります。ところがこの機種,通常の4本の他に,排気ケースの内側に隠れた固定ビスがありました。やめてくれ~。道理で外れないよ。
最近は,弟がロボットやドレンパンに装着されているモーター類を積極的に外してくれるのでずいぶん楽になりました。今回のロボットフレームは粘着性の油を感じるので洗う必要があります。ナショナル・パナソニックのお掃除ロボは,掃除機ノズルをスライドさせるような構造なので,かなり凝った作りなのです。こういうアイデアやそれを実現する技術には敬意を表しますが,果たして必要なのか,役にたっているのかということについては,大いに疑問を感じております。
電装部品を外して洗える状態になったパーツたち。中継ケーブルはそのままにして洗っています。その除菌漂白洗浄前後。
もう少し寄ってみます。ファンとドレンパン。
お掃除ロボットのフレーム。
そして壁に残った熱交換器と壁側化粧板。
こちらは温水に溶かしたピアを使って高圧洗浄。浸け置きの時間をとって除菌消臭効果を狙います。
パーツが洗い終わり,いくらか復元に入ったところでお昼休憩をいただきました。まだ1時間半から2時間かかるので,少し頭を冷やしてきます。
これだけばらすとさすがに,組み立てて試運転する時は,「無事に動いてくれ」と祈るような気持ちになります。全く問題なくすべての機能が復元できました。組みたてでも配線のちょっとしたやりくりはありましたが,大きな後戻りもなく,順調でした。
3時になろうというころお引き渡し。お支払いをいただいて撤収しました。自宅まで5分ほどの距離を帰る途中お電話が。「バスタオルが一枚残っていましたよ」。失礼いたしました。Y様,暑くなる前のご注文,ありがとうございました。