3日に藤岡市岡之郷のお住いのK様からメールでお問い合わせをもらいました。「家庭用エアコンクリーニングの希望です。以前に業者にクリーニングして貰ったのですが，水漏れが解消されないのでドレーンの詰まりかと思います。希望日は9日の午前中か11日です」。

最近水漏れの関係したエアコンの相談を受けることが多くなった気がします。エアコンが汚れすぎて水漏れを起こすことがあるのですが，このところ見かけるケースはほとんどが施工ミスです。今回はどうでしょうか。

K様から伺った情報は，「除湿運転1日でバスタオルがびしょびしょになる」。これはKさんがおっしゃるようにドレンの詰まりかもしれません。ドレンパンがプールのようになっている状況が考えられます。

今日は台風が過ぎて暑くなりました。湿度が下がって本当に夏らしい日だった気がします。早く着いたので日陰を探すとありました！ケヤキの大木。樹齢750年を超えているかと思われます。北条時宗の時代…

話がそれました。K様のお宅に到着して見せてもらったエアコン。MSZ-SV229-W，三菱電機2009年製です。左右の化粧板下部から水が垂れてきます。

ですが，ドレンの詰まりではなかったようです。配管は左下で外への貫通で，室内機は扱いやすいです。ACコードとアース線を外すために化粧板下部の爪を外すと，ドレンパン接続部が外れたんです。水漏れの原因は，ドレンホース接続不良と思われます。

クリーニング後の写真で解説と対策をご説明します。霧ヶ峰はドレンホースにフックがあり，ドレンパンの接続口にはそれがはまる突起があります。これはとても実用的で，僕はすべてのメーカーに採用して欲しいと思っているくらい優れた設計です。

ところが，このホースの遊びが少ない。ですからドレンパンが定位置に収まって初めて接続できる長さです。もう少し余裕が欲しいです。そしてホースの角度がおかしいのです。ドレンパンの12時ぐらいに突起があるのに，フックは7時くらいの位置にあります。この状況では，かなりのテンションでホースをねじってフックを固定しなければなりません。

グイっとねじってフックを固定し，抜けないことを確認してから，フックがかかった部分に結束バンドで固定。今回の対策です。ドレンパン右端から500mlの通水でも漏れませんでした。

また漏れるようなら，原因はここだと思われるので，外から配管を修正してもらう必要があるでしょう。

Kさんのお宅はワンちゃんと猫ちゃんがいました。夏場のエアコンは，除湿で長時間稼働だそうです。汚れやすいケースです。洗ってさっぱりしました。熱交換器と壁側ボディ，そしてファンとドレンパンの洗浄前後です。

K様，このたびは当店へのご用命をありがとうございました。