1月半ばにメールフォームからお問い合わせを下さった藤岡市にお住いのS様。3/20にエアコンクリーニング2台をお願いしたいというご注文のメールです。キャンペーン価格でできるかというお問合せで,型式は後でお知らせするけれどダイキンの汎用機とのことです。
次の日にはお返事を差し上げたのですが,au携帯のアドレスには時々泣かされます。「メールを送れませんでした」通知もなく不達にされてしまいます。
Sさんは4日後に,当店のメールアドレスを登録の上,直接問い合わせて下さいました。こちらもすぐ引用返信したのですが,これも不達。
次の日,今度はたぶん会社でお使いのSさん専用アドレスで再びメールフォームから。ご注文のメールで,ご希望日と型式が書かれています。今度は返信できました。いつもの通り,警告・注意事項満載のお返事です。
2台とも設置面は塗り壁だそうです。そして1台は前面上部が梁に隠れるような設置で心配とのこと。写真も送って下さったのですが,確かにいろいろ制限があります。これで右下壁貫通だと壁掛けオーバーホールは難しく,周りを濡らさないための養生もかなり難しくなります。
Sさんから,隠蔽配管で取り付けられているとお知らせが来ました。それなら何とかなるでしょう。
今日は暖かいですが風が強いです。13時ごろ到着。私どもが停められるように,駐車スペースを空けておいてくださいました。もらった写真では真下にあったテレビも移動済み。ご協力ありがとうございます。無垢や集成材を使い分けて,職人さん手作りの,木材を生かしたお宅です。
外したパーツを洗うのに,浴室を使って良いとのこと。風が強い日は,外で洗うとパーツが風で転がったり,洗いあがったものに砂が付いたりして悲しくなることがあります。浴室を使えるのはありがたいです。
どちらからでもということで,2階の分から取り掛かります。F25PTES-W,2013年製です。寝室に入ったところにあり,下の扉から向こうはウォークインクロゼットでしょう。その設置状況。
時々見かけるのですが,熱交換器の遮蔽板のようになっているこのパーツ。上位機種ではここにストリーマ発生装置が組み込まれています。カビが付くし効率を落すものですから,復元では取り付けずに保管してもらいます。
私事ですが,僕の事務机の上にはF22NTES-W(2012)があり,ストリーマユニット搭載ですが,取り付けずに使っています(笑。単品のイオン発生型空気清浄機能は意味があると思いますが,エアコン内部に取りつけるのはいかがなものかと思っています。コマーシャルではエアコン内部やお部屋を除菌しているっていうイメージを拡散していますが,とんでもない!
話がそれました。ファンから熱交換器の内側(1次側)にカビが飛び移っています。こんな軽い症状でも,外側(2次側)から高圧洗浄しても取り切れません。弱い圧でも直接水流を当たると剥がせます。刷毛やマイクロファイバークロスで優しく触ってあげるのも有効です。
ダイキンや東芝は下部ボディーを降ろして洗うことでしっかり漂白除菌できます。
1階リビングには,F56PTEP-W,2013年製。
フロントグリルが全開できません。ということはグリルをこの時点では外せません。Sさんのお話では,新築後すぐ右から水漏れして修理になったそうですが,やはりグリルを外さないまま化粧板を脱着したそうです。
ダイキンのフルカバーは上の爪を押せると簡単に引き出せるのですが,中央部の難しかったこと。何とか外しました。この2枚,ありふれたビフォーアフターですが,ピアで洗っただけでは達成できないものがあります。思わせぶりですね。公開型のブログですが,多少は謎かけさせてください。
今回の養生。わずかに水漏れしましたが,さっとふき取って跡が残らない程度で終えました。養生には粘着テープが関係します。壁面自体に養生したことが原因で剥離や痛みを出すこともあるので,バランスが難しいです。
冷房も暖房もエアコンだけで賄っているそうですし,キッチンもありますので内部はかなりの汚れです。漂白除菌洗浄でよみがえります。
この分を復元して試運転すると,かすかに異音が感じられます。モーターの振動がボディーに伝わっている可能性もあると思って,再度下部ボディを外して調整。幾らか改善したのですが,やはり聞こえます。
ベアリングからの音と思われます。様子を見てもらうことにしました。異常な音とはっきり気になるようになったら,ファンモーター交換で改善すると思います。
それにしても,浴室,トイレ,キッチンシンク,洗面ボウルとどこもピカピカで水あかが防がれています。藤岡でこの状態を保つのは至難の業だと思います。Sさんとしては,シンクの水栓のまわりが気になるそうですが,私どもの経験では軽症です。
また3年後ぐらいをめどに呼んでください。お支払いと冷えた飲み物を頂戴して撤収。S様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。