ほぼ一月前に中尾町のアパートにお住まいのG様(奥様)からエアコンクリーニングのお問い合わせがありました。AN-22MKS-Wだそうです。
詳細に行き当たりませんでしたが,ダイキンのシンプルなタイプと考え,壁掛けオーバーホール込みでお見積もりしました。僕一人で行く日でしたが,シンプルダイキンなら2時間,長くなっても3時間とみていました。
今日は朝から直射日光で暑い!です。Gさんのお宅に到着すると,ご主人が対応してくださいました。玄関も脱衣所も,そしてエアコンのある部屋も,すっかり片付けられていて(普段から物を置かないようにしているご様子),作業用資材や外したパーツ,そして僕自身がかさばるので,ありがたいです。ご協力ありがとうございます。
北側?にあたる部屋で,窓は大きく開けられていて,カーテンが舞うほどいい風が入ります。この暑い日としてはかなり理想的な条件です。
さて,AN22MKS-Wの外観。右抜き貫通の通常配管です。
化粧板を外し,光速ストリーマー装置(つまりイオン発生装置)を分解するまではスムーズでしたが,ファンが乗ったままの本体バケットを外すときにちょっと難儀しました。なんとか熱交換器だけにして洗います。
本体とファンは汚れています。これを見てしまうと,大変でもボディーを下ろしたくなるのです。
ストリーマが付いていたので,ほかのパーツもかなりの数になりました。これは洗浄後。
洗浄が終わって組み立てに入るときには2時間経っていました。さてこれを元のように組むぞというボディ。
ここからが長丁場でした。大体1回試すのに5分です。次はうまくゆくはずと脚立に立って繰り返します。精神的にかなりすり減ります。動悸も感じます。いらなくなった資材を片づけたり,お茶を飲んだり,ガムをかんだり,深呼吸したり。僕はタバコを吸わないので,気分転換が苦手かも。
1時間経ったのでGさんに声をかけます。「右側の爪が入らなくて試行錯誤しています。あと1時間頑張ってもだめなら,メーカー修理を頼みます」。
Gさんは穏やかに話を聞いてくださり,心配そうな表情も見せずに承諾してくださいました。
今日はボディーが外れるときにいつもとは様子が違いました。モーターの防水壁が熱交換器側に残ったんです。そこで,防水壁を先にはめてしまいました。
防水壁は奥側に幅広い爪の構造があり,ボディーにはまり込むようになっています。思ったよりもここは戻りやすいようです。Gさんにお許しを得てからの初めてのトライで,復元しました。
右貫通の配管で遊びが少ない場合,この脱着方法もありかもしれませんね。
文字通り大汗をかいて終わりました。3時間45分。長時間お待たせしたお詫びをして帰ろうとしたところ,良かったらとコーラの差し入れ。今の気分はガツンと炭酸がほしいです。ありがとうございます。そしてオリンピック仕様の帯にはGOOD JOB!励ましてもらった気がします。
G様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。そして長い時間お待たせしてしまい,申し訳ありませんでした。僕自身としては貴重な体験をさせてもらいました。