F様,本日のT様邸エアコンクリーニングのご報告です。
Tさんは,先日の下見のときにお願いしてあったのですが,エアコンの下を広く使えるようにして待っていて下さいました。エアコン型式は,AS-E40T-W,富士通2008年製です。
それでは,外観です。エアコン配管の貫通穴を使って,BS用の同軸ケーブルと光ケーブルが入線しています。TさんはBSをご覧になっていません。実際ケーブルの末端までエアコン横でくくられている状況です。これまでBS受信料の件での訪問は無かったそうですが,ご意向を確認し,同軸ケーブルは抜きとり,ベランダの手すりにあるパラボラアンテナの取り付け金具にまとめておきました。
光回線はご利用中のものです。Tさんは業務利用されている大事なインフラですので,できるだけ現状回復しました。
熱交換器の洗浄前後,外したパーツの洗浄前後で画像を並べます。
外したパーツです。富士通はこの部分が簡単に外せるように作られています。エアコンクリーニングには最適の設計です。
ひとつ問題がありました。壁に取り付けられた金属の据え付け板が外れかかっていました。上部の真ん中から右側にかけてが怪しいです。簡易的なアンカーを使いましたが,先が壊れてしまって使えません。間柱も検知できません。結局別の場所にビスを打つ形になりました。一時的な解決策ですが,ご了承ください。
さて2008年製の富士通がどれほど良いかです。基盤の周りはこんな感じです。Fケーブルはもちろん外します。基盤からセンサー2種とアースがつながっているので外します。中央のリモコン受信と運転状態表示LEDのボードも外します。この型式はドレンホース固定のビスを使っていましたが,外しやすい位置です。それらを外すと,下部ボディーと熱交換器をつないでいるのは左右たったの4本のビスで,それを外せば基盤(モーター類内蔵)ごとごっそり外れます。
そうなんです。基盤から一個のプラグも外さずに,分解クリーニングできるのです。この意匠を初めて知った時は感激しました。
そうして降りたものは,モーター周りと,下部にある3本のビスで分割します。ファンモーター,ルーバーのモーターは基盤を含むブラックボックスに内蔵されています。ほれぼれする設計です。型式によってはドレンホースにビスは使っていませんし,ファンの右端の位置表示があるものがあります。富士通のエアコンは2008年に優秀設計のピークを迎え,その後,後退しました。
T様には,お土産を持たせていただき撤収しました。私どもの作業に惜しみなく協力してくださり,ありがたかったです。以上ご報告いたします。