我峰町のE様から,16日にメールでのお問い合わせ。富士通とパナソニックのエアコンクリーニングをご希望で,型式を添えてのお問い合わせ。
普通機2台で3時間ほどの作業とお見積りしました。
パナソニックはリビング備え付け,寝室の富士通はご購入になったものと思われます。今回の型式は,AS-J22B-W,富士通2012年製と,CS-281CF-W,パナソニック2011年製です。どちらも上下ルーバーのみモーター駆動,イオン発生装置付きです。
Eさんはベッドや収納用品などをできるだけ移動して待っていて下さいました。ご協力ありがとうございます。エアコンを使ったら,アレルギー反応が出たそうで,今回のご注文になったそうです。
南向きに並んだお部屋で,寝室が奥だったので,寝室の富士通機から始めさせてもらいました。富士通は今も下部がごそっと降りる設計ですが,イオン発生装置付きはちょっと基盤まわりが面倒です。今回苦労したのはドレンホースの固定ビス。右が壁に近い設置だったので,外すときも組む時もかなり難儀しました。
ただ,今まで基盤部分を降ろしてから下部を降ろしていたのですが,先回やった時に気づきがあり,今回は基盤もろとも降ろせました。かなりのストレスが減ります。ただ,2008年ごろまでの基盤からルーバーモータまでがしっかりまとまっていたころに比べると,要らないイオン発生装置の昇圧回路?が固定されていなかったり,Fケーブルガイドがビス止めだったり,ルーバーモーターを外すと歯車がこぼれたりと,設計思想が退化しています。
さらに個人的には,イオン発生のボタンが増えたため,感覚的に分かりやすかったリモコンが使いにくくなりました。富士通エアコンは付加機能で勝負せず,業者が「洗いやすい」と口をそろえる設計を売りにしてほしいです。エアコンは使えば必ずカビる構造で,しかも空調機なので,いつか洗う必要が生まれます。だから,洗いやすい,汚れの取り残しが少ないというのは,年中エアコンを洗っている私どもからすれば,ものすごい強みだと思うのです。
話がそれましたが,このまとまった姿で降ろせます。
イオン発生装置がついてもいいのですが,基盤の下に位置する金属ケースが固定されていないので,組む時ぐにゃぐにゃしてやりにくいです。そのぐにゃぐにゃにファンモーターの配線とイオン発生部分への配線が絡みます。そのあたりを処理しながら下のFケーブルガイドをビス止めすると固定されます。試作品じゃないんだから,こういうあたりは,しっかり固定した作りにして下さい。(次にやるパナソニックなんかは,イオン発生装置が付いていると分からないぐらいまとまっています)。ついでに最下部のLED表示・リモコン受信部はいったん取り外して,ルーバーモーターをドレンパンから外します。このあたりに一切手を触れる必要のなかった以前の設計が懐かしくしのばれます。
そんな不満がありますが,洗いたいところが洗えるこの設計はやっぱりいいね!
通常の分解で壁掛けオーバーホールのように洗えます。
2台目はリビング設置のパナソニック製。壁掛けオーバーホールができなくなった設計のパナソニック。壁掛けオーバーホールもそうですが,例えば室内機を丸ごとを降ろしても,熱交換器の分離が難しいということです。
ファンの汚れが均等ではなく,真ん中より左寄りに汚れの中心があります。ちなみにイオン発生装置は基盤内に内蔵されていて,ボディーにあるガイドトンネルでファンの右端付近に吹き出すようになっています。これが効いているから汚れが左寄りになるのか?そうだとしたらイオン装置の効果です。
ここまでの作業,二人でやると3時間です。Eさんには,「すごい丁寧な作業なんですね」と感想をいただきました。それほどではないのですが,お喜びいただけて何よりです。E様,このたびは当店へのご注文をありがとうございます。