今日は安中市にお住いのS様のお宅でエアコンクリーニング2台。弟夫婦の家です。一昨日の帰りに,うちの2台をお願いしたいと頼まれました。昨日は養生を取りに来て,事前に作業範囲を空けて養生しておくと言います。普段はエアコンの下に家具があるので,移動と養生が済んでいると効率がよくなります。
ただいま小学校は休校中。息子におじちゃんちのエアコンクリーニングをやるけど,手伝ってくれる?と聞いたら,二つ返事で「行く!」と言います。外したパーツを運んだり,並べて置いたりぐらいならできるでしょう。我が家のをやったときは,熱交換器の高圧洗浄もやらせてみました。
備え付け1台に加えて自費でつけたのが富士通,備え付けが壊れて大家さん支給でつけてもらったのも富士通です。富士通エアコン2台。
1台目はAS-F28S-W,富士通2007製です。施主支給で知り合いの電気屋さんに取り付けてもらった分。
富士通は室内機が上下に分割する設計で,オーバーホールのように洗えることを評価して,僕は洗いやすいエアコン第1位と推薦しています。ですが,フルカバーの化粧板が外しにくいことも第1位かと思います。洗う体制がばっちり整っていますが,化粧板が外れない…。
まず下面の右側が外れない(下から押し込みながら指の摩擦力で化粧板を手前に引き出す必要がある)。天井に近い設置のため,天井側をつまめません(細い格子状になっている部分を欠かない程度に,はまっている爪を浮かせたい)。天井側の真ん中に深い爪がありました。
何とか外せて,下部ボディを降ろします。洗浄後は撮り忘れました。
10年以上使っていたことを考えると汚れは少ないです。こうしてみると,最近のエアコンよりファンが細い(直径が小さい)のが分かると思います。20年前に比べて10年前に1.5倍,この頃は2倍になっているというのが実感です。
2008年モデルまでこの構造でした。基板内を触ることなく下部ボディは脱着できます。また,洗いたいボディー部分と洗えない部分(モーター類を含む基板周り)はビス3本で分割します。
2台目は大家さん支給のAS-A227H,2017年製です。
アイリスオーヤマでエアコンを販売していますが,富士通OEMの型があると思います。これはその元モデルでは?
居間として使う部屋で,隣の部屋も含めて空調するので稼働時間が長いです。いつもと順番が違いますが,ファンと下部ボディ。ファンがもこもこです。ファンから離れたものが周りの送風カーブや風向き板を汚しています。
外した化粧板内部に水漏れの跡があります。銅製の冷媒配管に結露して垂れたものです。
配管の処理を見ると,接続部の断熱が不十分です。まずは高圧洗浄して汚れを落とします。
接続作業しやすいように断熱材は裂けています。接続後も銅管が露出したままだと結露してしまうのです。接続後に隙間なくテーピングしてあげる必要があります。テープで巻いて,それでも結露した場合に備えて不織布を巻きます。蒸発乾燥させるためです。化粧板を外したら,この不織布ロールがころんと落ちてきました。捨てられていなくて良かったです。
さらに言えば,この配管の場合,ドレンホースは左に接続するのが正解です。僕にとっては大掛かりな変更になるので,そのままつなぎました(照。
息子は資材の搬入搬出,お湯の準備,洗浄廃水を捨てる,外したパーツを運ぶ,僕の手元など,おじちゃんの指図でよく働きました。ハウスクリーナーにならなくてもいいけど,資材は身近にあるので,こうして作業を見ておけばいつか役に立つでしょう。それに「毎日土曜日」の生活なのでちょっと気分転換になったのでは。
これで安心して使えると弟夫婦に喜ばれました。仕事でやってもらったから,と正規料金ももらい,お昼もご馳走になりました。S様,ありがとうございます(笑。