月曜日に、石原町にお住いのH様からお見積り依頼がありました。「エアコン2台分クリーニング見積もりをお願いします。Fujitsu 形名: AS-A367H、形名:AS-A227H、計2台」。型式を書いてもらえると、いろいろ情報を集めることができるのでありがたいです。
お見積りを差し上げると、ご希望日2つが挙げられていて、床から写ったエアコン2台の写真が貼付されていました。うーん、1台が右側の壁に貼りついています。富士通なので、基板に触らなくても分解できると楽観的に考えてお請けしました。
少し早く着いたのですが、インターホンを押す前にHさんが玄関まで出て下さいました。ごあいさつの後、お部屋に通らせてもらいます。リビングの分が左に露出配管、続き間の洋室に右ピタの分が見えます。やはり難易度の高い右ピタから始めさせてもらいます。
上下羽の根元にこんなばねが仕込まれていました。こういう細工って富士通だけのような気がします。
実際には右に露出配管でした。左側に制約があるわけではないのにこの近接設置は不親切です。ダクト工事がしたくなかったのかなあ。しかもこれから出てくる写真で分かりますが、配管やドレンホースが甘く曲がっています。断熱材の中に入っている銅管を直角に曲げたらいけないのですが、外から見た感じとしては直角に近い最小のRで曲げてほしいです。
2005年ごろの富士通は、下部ボディーを降ろすときに基板内を触る必要がありませんでした。でもこの分の設計だと、モーター防水壁が基盤ボックスと緩衝するのでまっすぐ下に降ろせません。下部ボディを降ろす途中で配線への負担を考えて基盤内プラグを3本抜きました。(2本だけでよいことが後でわかりました)。
無事に下部のボディが降りましたので、熱交換器はピアで洗浄、ファンとボディは漂白剤でしっかり除菌洗浄。
復元は手間取りました。右が入らない!5分ほどの奮闘でしたが長く感じました。約1時間で試運転にこぎつけました。
2台目は左側に露出配管ですので、室内機を完全に浮かすことができ、作業しやすい設置です。写真を撮る前に化粧板を剥がしてしまいました。
熱交換器の洗浄前後にあまり違いは感じられませんが、念入りに洗ってあります。この分はモーター軸がファンから抜けませんでした。びくともしませんでした。
こちらも1時間以内で作業完了。試運転中です。
Hさんが「汚れていましたか?」と心配そうです。意外にもリビングの分より1台目の方が汚れていました。今どきのエアコンは、ファンがカビて、エアコン内部を汚します。エアコンの内部が汚れるということは、その何分の一かは送風口から室内に飛び出しているということです。
冷たい飲み物をいただいて撤収。H様、このたびは当店へのご用命をありがとうございました。