2011年以来,毎年エアコンクリーニングに呼んで下さる,歯科クリニックのS様。今年も6月に3台させてもらいました。ですが先月22日,診察室4番で水漏れが始まったので洗ってほしいと連絡がありました。昼休み時間は難しいそうなので,休診日を選ぶと本日。ずいぶんお待たせしてしまいました。
記録を見ると,3番は15年6月に洗っているので,3シーズン目に限界が来たようです。このエアコンは,室内機の構造と建物の設計のミスマッチで水漏れが起こりやすくなっています。型式はPKFY-P22BM-E1,三菱電機2007年製ビル用マルチエアコンです。霧ヶ峰とは全く構造が違います。
設置状況。そして室内機の下に置いてある水受け。昨日の診察が終わって12時間以上たつのにドレンパンは満水でした。つまり全く流れていなかったということです。
フィルターはきれいに管理されていますが,ファンの汚れが目立ちます。化粧板を外した状態の写真から分かるように,フィルターも熱交換器もきれいです。ファンが汚れ,それが送風カーブを汚しています。
熱交換器は1枚物で,左右の爪を外すと配管根元だけで支持する感じになります。ファンを取り出すときはこの状態です。
ファンとドレンパン。ドレンパンの排水口には特に詰まりなどはありません。その先のホース内で停滞した排水がスライム状になって排水を滞らせていたのでしょう。水の流れが悪くなると水質はどんどん悪くなるので,とうとう全く流れないほどになったものと思われます。
ホース内は高圧洗浄のノズルを入れて1リットル程度流します。せっかくなのでドレン管位置の改善工事をした1番以外の2番3番のエアコンもドレンホースに高圧水流を流しておきました。化粧板とドレンパンを外す必要がありますが,比較的短い時間でできます。
1時間半ほどで終了。今日もお父様の立ち合いでした。9時の約束でしたがずいぶん前から来て,お茶も用意して下さいました。いつもお手数をおかけしています。S様,いつもありがとうございます。