T様には2月初めに、お勤め先のお掃除に呼んでいただきました。当店のホームページにスタッフ(私と弟の夫婦4人)の写真が載っているのを評価して下さったそうです。恐れ入ります。社長さんも気前のいい方で、いろいろ良くしてもらったのですが、さらに追加で「暑くなる前にエアコンクリーニングもお願いしたい」とおっしゃいました。
先日こちらからお電話したのですが、Tさんから折り返しのお電話で、「昨年替えたばかりのエアコンなので、今回は見送って、代わりと言ってはなんですが、我が家のエアコンをお願いしたい」と申し出て下さいました。替えたばかりという新しいエアコンはパナソニック2台、日立2台で、どちらも最上位機種です。どのメーカーも新しくなるほどわかりやすく分解しやすくなる傾向なのですが、パナソニックと日立はどんどん面倒な方向に進んでいる気がします。そんなこともあり、延期になっていくらかほっとしています(照。
我が家のは家を建てたときに付けたものだから、お掃除機能はない、というお電話での情報だけで請けてしまったので、見せてもらうまでいくらか心配でした。
最初奥様が出て下さり、あとから作業着ばっちりのTさんが出迎えて下さいます。Tさんは庭木の剪定をされていました。職人さん顔負けのお仕事ぶりで感銘を受けました。ご家族からは、「そんな思いをするならみんな斬ってしまえば」というプレッシャーがあるようですが、僕はTさんを応援します。僕の幼少期は経済的に余裕のない環境でしたが、竹林、樫ぐね、松、モクセイ、楓、お茶の生垣、鯉のいる池のある敷地で過ごしたので、Tさんのお気持ちはわかる気がします。
さて、エアコンは、ナショナルCS-255TB-W、左右羽に特徴のあるモデルです。また設置状況から、どちらも隠蔽配管だとわかります。
255の一の位の5は年式です。銘板には製造年表示がなかったので、部品を見ると2005年生まれだとわかりました。17,8年経過です。
Tさんがおっしゃるには、比較的室内の寒暖が穏やかなので、エアコンをそれほど使わないで来たんだそうです。それでもさすがに取り換え時期かと思ってヤマダ電機で注文して工事に来てもらったけれど、「今の配管にはつなげない、壁に穴を開けないと取り付け出来ない」て言われて、持って帰ってもらったとのこと。
Tさんのお宅では、左と右に開口部があり、左側から冷媒配管とFケーブル、右からドレンホースが来ています。どちらもいくらか遊びのある感触でしたので、新しい室内機をつなぐことにそれほど問題はないはず。「できない」っていうのは正確ではなく、「自分には(その技術や経験がないから)できない」ということだと思います。阿部さんのブログを見ていると、「できない」とか「壁に穴を開けましょう」という業者をどうかと思ってしまいます。(なお、阿部さんは長い目で見て隠蔽配管は勧められないという立場でいらっしゃいます、また僕自身もこんな難工事は出来ません)。
話がそれました。15年超としては汚れが軽微だと思います。今日も前処理はハイプロックスアクセル(10倍ぐらいに希釈)でやってみました。甘い感じの香りがする洗剤です。
2台目は和室です。床の間の上の位置です。
どちらも暖房試運転、1台目は上下羽が完全に開かない気がします。お手入れの跡があったので、その時モーターの歯車が幾らか傷んだのかもしれません。開かなくなったら開いた状態でテープで固定するか、モーターを交換すればよいと思います。10年で部品はなくなりますが、上下羽のモーターは代替品があるのではないかと思います。
お支払いの他に、Tさんが準備して下さったお土産をいただきました。「お茶も出せなかったから」とおっしゃいますが、お気遣いありがとうございます。誘導してもらって道に出ました。このたびは当店へのご用命をありがとうございました。