今月初めに,前橋市緑が丘町のF様からメールでお問い合わせをいただきました。当店のエアコン専門HPからです。設置後8年のエアコンクリーニング4台(壁掛3,天井埋め1)を検討している,所要時間はどれほどか,5月中にクリーニングできるか,壁などが汚れた場合の保証があるか?といったお尋ねでした。
機種や設置状況でかなり変わるので,だいたいの予想と,賠償責任保険のことをお返事しました。
次に下さったメールには,型式を写したものと,天井埋めエアコンの設置状況を写したものを添付してあり,奥様と相談の上,当店を選んでくださったとありました。ありがとうございます。
型式から,Nationalでは珍しいフルカバーの化粧板を使ったモデルで,ファンを外すには壁側の化粧板を外す必要があることが分かりました。あるお客様のところで毎年洗っている型です。ちょっと時間がかかりそうです。壁掛3台に一日,天井埋めに次の日の半日をとっていただくことにしました。
その後,奥様からお電話で日程調整と,料金の打ち合わせがありました。当店の本店HPをご覧下さった様子で,一日+半日オーダーメイドでの組み合わせはどうかとおっしゃいましたが,今回はエアコン単品で計算した方がわずかですが安くなることをお話ししました。時間内で収まらないこともありますし。
緑が丘町は利根川沿い,敷島公園の近くで落ち着いた住宅街です。バラ園が賑やかです。奥様が対応してくださり,まず設置場所の案内をしていただきました。私どもが試運転,養生,機材搬入を勧めていると,今回エアコンクリーニングを思い立って,いろいろご夫婦で検討されたことを話して下さいました。エアコン洗浄スプレーも試してみたそうです。今までの経緯をお聞きすると参考になりますし,それに合わせた対応ができると思います。
1枚目の写真は自分用の記録もかねて。毎年洗っている割に,忘れているものです。フルカバーでドレンパン一体成型と覚えていましたが,ドレンパンは外れます。ファンが外れないのです。ファンの左側がぐるっとカバーされています。この場合,モーター側に抜けないかと思いますが,無理してモーター防水壁を外しても抜けません。
写真にある熱交換器にかかるフックと固定用ビスを外し,防水壁の爪を押しこんで壁側化粧板を外します。
壁側化粧板が外れれば,こっちのものです。壁面はクロス張り。もちろん養生しますが,気持ちは楽です。カバーをかけて裸になった熱交換器を高圧洗浄します。壁掛けオーバーホールでは熱交換器をどう支えるかという課題があります。据え付け板のフック形状で,ワイヤーやチェーンがひっかけられない形状は特にそうです。今回,1台目はヒートンを使ったのですが,2台目からいつものL金具を使って熱交換器をつりさげました。ちょっと見た目は悪いけど,愛用の養生カバーも使いやすく,これはこれでいいのでは?
それでは,熱交換器と外したパーツのクリーニング前後の写真をお届けいたします。最初はリビングのもの。CS-285VB-Wです。熱交換器の表面の黒ずみは,もしかしたらエアコン洗浄スプレーの名残かも。化粧板天井面は油汚れも感じました。キッチンが近いからでしょう。
2台目は1階和室,京壁風の壁紙に合わせて,CS-225VB-Cです。これはホコリがかなり感じられました。ホコリが付くと,ファンなども汚れが強くなる傾向です。
3台目は2階洋室。ちょっと能力が小さいCS-225VB-Wです。これが一番汚れていました。ファンには胞子を飛ばしそうなカビ,ドレンパンにもスライムの乾いたカサカサが見受けられます。作業中はお部屋の風通しが良く,外に出れば暑いのに,部屋の中での作業は快適でした。
壁掛けオーバーホールの際は,弟のサポートが必要で,外すときも戻すときも二人がかりです。僕は分解,熱交換器高圧洗浄,組み立てを担当し,弟は外したものを持ちだして外で洗い,部屋に戻して並べてくれます。
同じ形式3台は非常に勉強になります。3台目はとてもスムーズに進みました。型式に慣れるということもありましたが,Fさん宅では3台とも室内機の設置方法が理想的でした。上下左右に余裕があってしかも左に抜ける隠ぺい配管。最高です。できれば午後4時半までにということで始めましたが,3時半過ぎにはほぼ片付きました。
冷えたスポーツドリンクを頂戴して撤収。また明日参ります。