老人ホームとデイサービス併設の施設長T様から電話をもらったのが2月初めでした。デイサービス部分はフローリングでワックスが塗られている,老人ホーム側は無垢床材とのお話でした。
広さや床材,そしてどれくらいの什器備品があるか,移動先があるかなどでお掃除の難易度が変わります。時間が空いていたので,早速下見に行きました。
建物の大まかな構造としては,中庭をはさむコの字型で,玄関がコの下の角,下の線がデイサービス,縦の線が食堂や水回りなどの共有スペース,上の線が廊下をはさんだ両側に居住スペースになっています。とても明るく,床が無垢材であることで上品で柔らかい雰囲気の建物になっています。明るい色調のナラ材と思われます。
デイサービスのほうはライトブラウンのフロア材で,たぶんウレタンコーティングされているものに1枚ワックスが塗ってあるようです。当然備品も多く,移動先は限られているので,2つに分けて洗浄ワックスの流れを想定します。
まずはデイサービスの床のほうをとご注文がありました。110㎡(30坪超)のリビングを洗うという感じです。当然ポリッシャーをもっていきました。
前日に職員さんたちができる限りの移動を済ませてくださったので,壁際のラックと,中央部のテーブル5つと椅子,そしてソファーベッドが2台残るのみでした。ご協力ありがとうございます。
ラックなどは遠くまで移動できないので浮かせてまずはその狭い部分のみお手入れ。
ここをやってみて,床材が思ったより水に弱いことが分かりました。デイサービスの施設として使われている床だからという先入観を持っていましたが,一般家庭のフローリングと同じぐらいデリケートです。
部屋中央のテーブルとソファーベッド2つは広いウッドデッキへ移動。残りの部分は一息に進めます。もっともポリッシャー使用はやめて,区画を区切って手作業で洗うことにしました。30坪のリビングを手作業です。あまりゆっくりやっているわけにはいかないので,バランスを考えて。
今回は本格的に洗ってワックスを塗ったのですが,今後はできるだけ水を使わない方法でお手入れしたいと思います。
洗浄後とワックス乾燥後を二つのアングルで。
広いリビングです。
4時間ほどと予想していたのですがちょっとオーバー。今日は出入りのない状況で条件的には恵まれていましたが,やはり広いです。このぐらいが私ども2人にとってはギリギリでしょう。
老人ホーム側はお住いのお年寄りが常時いらっしゃいます。無垢床です。ワックスを塗らなくていいのですが,面積も200㎡に迫ります。やってみないとわからない感じです。洗うだけでなく,保護剤施工もとなればさらにハードルが高くなります。
何かいい方法があったら教えてください。
T様,本日は当店へのご用命をありがとうございました。