薬局のガラスと床,年に2回の定期清掃です。調剤室に使われている明るい白系のリノリウムの美観を維持していくのが難しいです。
話は建築時にさかのぼります。床を貼るときにボンドを塗りますが,その時硬いくし形のヘラを使うと思います。そうすると,ボンドは平行な縞状の模様を描きます。この模様はわずかですが床表面に凹凸を作ります。
かなりきれいに使っていても,事務椅子に使われているキャスターが,床の上の小さな塵を床に押し付けます。これが,床の凹凸に合わせて濃淡のある付着になります。ちょうど椅子のキャスターが動く範囲でドーナツ状の縞模様が出来上がるという訳です。
付着物は薄い灰色ですので,それが目立たない色柄だと良いのですが,白系だとかなり目立ちます。症状は軽いのですが,こんな感じです。
全体を100倍希釈のハイブリットクリーナー,SPPファインで洗浄します。一皮むけるのが分かります。それでも縞模様が目立つので,濃度をあげたものをドーナツ状に塗り足します。かなり薄くなるのですが,ワックスが残っている限りは,へこんだ部分の模様が残ります。つまり剥離しない限り完全な除去ができないんですね。洗浄後です。次回はエンボス用やメラミンを試してみようか。
そして超つや密着を2回。
調剤室を出てカウンター裏や待合室は全く違う床材で,そういった悩みがありません。アジアンリゾート風?
剥離をしない床管理ができれば良いのですが,樹脂ワックスがベースの場合は難しいのだろうと思います。