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ダイキン天井埋め2方向エアコンクリーニング

過去に2度エアコンクリーニングさせていただいたことのあるK様からお電話がありました。以前に登録した番号で掛けて下さると,お名前が表示されるので話が早いです。

当店の記録では,2008年,2010年にダイキンの壁掛け型マルチ2台を洗浄しています。その時は2階にあるテナントスペースを改装して事務所として使われている感じでした。その後いつだったか付近を通りがかった時,そこが空室になっていたので,どこかいい場所に移転されたのだと思っていました。

今回の電話は以前の番号でしたが,事務所は移転されて,渋川市八木原駅の近くとのことです。エアコン形式は天井埋め,パネルは正方形ではないということだったので,1方向とか2方向ですかと聞くと,そうですとのこと。メーカーはダイキン。一般家庭でもときどき設置されているのを見る天井埋め込み型エアコンです。2台あるそうです。

天井埋めで1方向ないし2方向の場合,天井に見えるパネルは長方形で,内部にクロスフローファンを使っています。クロスフローファンが熱交換器の中に入っている三菱製は苦手ですが,ダイキンならだいたい内部構造のイメージがつかめます。

住所を頼りに伺うと,素敵な住宅併設の事務所がありました。塗り壁,木材を使った外装,シンプルで機能的なデザイン。事務所名も「かっけー」です。

さて,営業日ですからお仕事中です。常時数人のスタッフがおられてパソコンを使った書類の作業,電話もひっきりなし。持参したのですが高圧洗浄機は無理と判断しました。うるさすぎます。場所も必要です。丸山の動噴も静かとは言えませんが,今日はこれで行くしかありません。

まずは設置状況など。室内機の周りの開口部は広いとは言えませんが手が入るのでフックが掛けられます。洗浄カバーはこの形式専用ですが,サイズがぴったり(というかちょっと無理している)。これだけぴったりだと高圧洗浄が安心してできます。それでも万が一のことを考えて周囲の養生。汚れ具合はドレンパンを見ても分かる通り軽微。

ダイキン2010年製,F40KGVです。

ただ,運転するとはっきりカビのニオイを感じます。運転を止めて,脚立に載って天井パネルに近づいただけでもニオイを感じます。Kさんがそばまで来て「汚れていますか?」。いいえ。目で見た感じは熱交換器もファンも新品のようです。今回のご注文はやはり「ニオイ」だそうです。

熱交換器は家庭用レベルの厚みです。動噴でも十分すすげます。熱交換器を洗った洗浄廃水と,すすぎ水の比較。キレイな水色の熱交換器で,ケース内部にはカビさえ確認できませんでしたが,洗えば汚れが出てきます。ファンも外側はキレイでしたが,羽の内側がはっきりカビています。たぶんこの二つがニオイの原因でしょうね。

最後はその他に撮った写真。ブレーカは室内配電盤に他と一緒にまとめられていました。2系統に「室外機」と表示されていたので,電源は室外機経由なのでしょう。室内機に来ているFケーブルはケースの外で柔らかい線に変換されて基盤にソケットで入っています。基盤には,天井パネル(化粧板)を外す前に抜くもの,パネルを外した後に抜くものがすっきり整理されています。写真を見ると,何がどんな目的のコネクタか分かるぐらい明快ですね。

外したパーツを並べるとこんな感じ。ビスも少ないです。

化粧板から細かいものを外すのは弟の分担です。ルーバー(フラップかな?)を駆動するモーターのビスが外しにくいのはなぜだろう。外さず洗っても大丈夫っていうことなのかなあ。

室内機から外して洗えるものはすべて外で除菌・消臭洗浄いたします。パーツにはかなりの量のウレタンが使われているので,外で乾かしているのですが,完全乾燥まではいきません。漂白剤を使うので,しっかり乾くまでは塩素のニオイがします。僕たちは慣れてしまっているので無臭だと思うのですが,スタッフの方は敏感に感じたようです。「漂白剤のニオイがする」とおっしゃっていました。乾燥までもうちょっとお待ちくださいね。

お昼休憩を入れても5時間半ほど。非常に順調でした。作業環境としてはやや制限が多かったですが,天候,スタッフの方々のご協力,ぴったりの洗浄カバーなど,良い条件もありました。

K様,再度のご用命ありがとうございました。スタッフの方々にもご協力に感謝いたします。

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