新町のM様からのお問い合わせ。リフォーム中,予算の関係でクリーニングで改善できるものはきれいにしたい,というお考えのようです。
「大変失礼な話だけれども…トイレをクリーニングしてもらって,それが期待通りならほかの場所もお願いしたい」,よくわかります。そしてこちらとしても,できるだけのことはしますが,それまでの経緯で思った通りの結果にならないこともあり(たとえばすでに傷ついている,塗装の痛みがある,着色していて変わらないなど),お金をいただく以上,クリーニングしてもあまり変わらないというものを勧めたくありません。
築17年とおっしゃっていた気がしますが,お電話での記憶で確かではありません。シャワー便座の分解クリーニングは必要ない(交換予定)で,換気扇などのお手入れを含めてお願いしたいというご注文でした。
とうことで,まずは換気扇から。本体丸ごとダクトから外せるタイプ。羽は引き抜けます。設置のままでのビフォーアフターですが,本体もダクトもホコリを除去して,洗えるものは洗ってあります。
新町ですから,水道水のミネラルは多い方です。陶器にはかなりのスケールが堆積しています。手洗い部分と配管。配管は一応酸も使っていますが,たぶん弱アルカリで洗うだけでも生き返ったかと思います。弱いメッキの吐水部分はスケールと一緒にメッキも剥がれました。経過年数により,復元程度はどうしても変わります。
便座下の陶器はよみがえりました。尿石もスケールも,まずは刃物でできるだけ削り,それから塩酸濃度の濃い洗剤で付着物を溶かします。溶けないものは削ります。仕上げはベストベットでマッサージ。マッサージというほど柔らかい感じではなく,ごしごし磨くという感じでしたが。手前に向かって写したものは,クリーニング後乾いてからのものです。乾いてからこの艶が出るかが重要なのです。
Mさんのお母様には,水際の黒ずみがなくなったことを喜んでいただきました。