先日に続き,会社事務所にある業務用エアコンクリーニングです。たぶん今日が最難関だと予想しています。
なぜかというと,サイズが大きいです。見積もりの時に大体のサイズは割り出していましたが,化粧板のサイズが650×2060ミリです。フィルターを外して基板のふたに表示されていた型式はSPW-SSH140Rです。検索しても資料が出てきません。
最近は能力が同じでも室内機のサイズはコンパクトになっています。サイズが小さくなっているうえ,強度を保ちつつ軽量化しているので,パーツの取り扱いが楽になっています。その小型化の前のエアコンは大きくて,かなり丈夫な金属の枠を使っているため,パーツ脱着の作業は危険を感じるほどです。本来足場を組んでの作業がいいのでしょうね。
そのサンヨー製天井埋め2方向の外観。
3連のシロッコファンによる送風方式です。構造としてはいったん天井面に風を吹きあげて,両側の送風口に向かう途中の熱交換器で空調しています。
ファンもファンケーズもブリキ細工。
ドレンパンにも金属枠。重いです。
あまり前後がはっきりしませんが,黒い洗浄廃水が出ました。
前後しますが,一度も洗ったことがないというフィルターです。きれいになったと喜ばれました。
さて,驚いたことに,ドレンが自然排水でした。ドレンパンには排水口があるだけで,天井裏に敷設された塩ビ管の傾斜で外壁に導かれています。ドレンパンが天井面からかなり奥にあるため,それに気が付いたのはドレンパンが降りた時でした。
ドレンパンからちょっと出たところで排水口が折れています!まさかと思って排水経路を探ってみると,どこにも外す場所がなく,塩ビ管がアダプターで接着されています。ここは柔軟性のあるゴム管で接続してほしかったです。
これから天井に入って修理するのは不可能なので,室内側から対応できる方法を考えました。一番確実なのは,内側にはまり込むホース(あるいは塩ビ管)を挿入する方法です。今回は,ドレンパンを戻すときにいったん曲がりの力がかかることを考えてホースにしました。約30ミリの内径でしたので,それに入る外径26ミリの耐圧ホースです。
ブチルテープで位置保持して,隙間は防水シール剤を充填しました。硬化後も柔軟性を保持するシール剤です。
ドレンパン復元後,ブチルテープ,防水テープ,ダメ押しでエアコンパテを押し込んで漏水を防ぎます。
通水テストしたのですが,なかなか外に排水されません。ただ,接続口の漏れはなかったので安心しました。しばらくすると排水も確認できました!
13時から始めて,18時を過ぎました。事務所の方もそろそろお帰りになるころです。ブレーカを上げ,スイッチを入れてもらうと勢いよく動き出します。良かった!。しかし,くたくたになりました。また明日参ります。