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サンヨー製天井埋め込み,壁掛型エアコンクリーニング

6月12日にお問い合わせ,13日にご注文下さった安中市原市のK様のお宅でエアコンクリーニングです。型式を書いて下さったので調べてみると,サンヨー製でマルチ接続の2台のようです。

天井埋めと壁掛けの2台ですので,1日空きの日が良く,Kさんがお休みの日を選ぶとほぼ一月先になってしまいました。大変お待たせしました。

見せていただくとリビングの縦方向窓付近に天井埋め。最近の1方向化粧板パネルからするとちょっと大きめです。もう一台は主寝室で隠ぺい配管の壁掛け型。型式は,天井埋めがSAH-365TV2,壁掛けがSAH-285NV2,2003年製でした。

ワンちゃんが盛大なお出迎え。とても人懐こくて,初対面の私どもにも手をかけて遊びモードです。

試運転を終えて電源オフしてもすぐには停まりません。壁掛けも同じでした。そういう設計なんですね。電源オフしたとたん室外機ががくんと停まるよりは,ちょっとクールランニングした方が機械は長持ちしそうですね。

配電盤はすべてしっかり表示があり,分かりやすかったです。リビングエアコンと書かれていましたが,2階主寝室の分はマルチのため同じブレーカです。別系統のエアコンも1台づつブレーカがありました。丁寧な工事です。ブレーカは良かったのですが,エアコン内部のFケーブルの末端処理はお粗末でした。被覆の剥ぎ取り長さは同じですが,始まる位置が違うので曲げて固定されています。剥き方がひどく,赤などは銅線が千切れそうです。心配なのでやり直しておきましたが,ケーブルの天井裏での遊びが少ないです。

いつか入れ替えるときのために,そしてそれまでのメンテナンスフリーのためにFケーブルの扱いは重要なことだと思います。今回は持ち合わせていなかったのですが,僕でもこんな道具を持っています。もう20年以上前に,電気屋さんの工事を見ていてあこがれていたものを一昨年購入しました。

サンヨー製の4方向は構造がシンプルだという印象があります。ですがこの1方向は手間取りました。ドレンパンを鉄板2枚で押さえていたり,ドレンパンの内側に長手方向をつなぐフレームがあったり,熱交換器への整流板を4本のビスで固定していたり…

そしてその整流板は熱交換器のフレームにビス止めされているのですが,2本ともプラスの溝が見えないほどの錆腐食。ここは外さなければ洗えないので,何としても外します。ひとつはどうやっても溝が出ないのでねじザウルス出動。思いを込めて回しました。もう一本は溝が出たのでインパクトで。外れて良かった。交換したビスなど。Fケーブル修正と分解で1時間。

モーターやドレンパンまで外れれば,後は高圧洗浄でキレイになります。今回は洗浄カバーのサイズが合わず,1100マスカ併用,ホッパーで受けましたが,何しろ5-7MPaの水圧なのでマスカ部分に当たるとホッパーからから外れそうになります。

外した部品は並べて陽の光に当てると,予想以上の汚れ。特にファンの汚れは洗浄前後が劇的です。

ちょっとお昼を回ってしまいましたが,天井埋めの試運転完了。お昼休憩後,2階の分に入ります。

マルチ接続で隠ぺい配管ということは,基盤にACケーブルが無く,室内機本体は簡単に浮き上がります。こちらはシンプル設計でスムーズでした。汚れは主にファンに集中していて,熱交換器はそれほど目立ちません。Kさんはニオイが気になって中を見たら,「洗うまで使えない」とお感じになったそうで,これで安心です。

最後にお茶を入れていただき,一息ついてから帰ってまいりました。K様,大変お待たせしましたが,ご用命ありがとうございました。

(次の日の朝,Kさんからお電話がありました。「ビニールのカバーが残っていますよ」。昼休みで車を出すのでワイパーにかけていたホッパーを一旦室外機の上に移動しました。そのまま忘れてきたのです。失礼いたしました)。

ryo:
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