今日はM様のご注文で,伊勢崎市宮子店のビルトインエアコン2台のクリーニングでした。通常10時開店を14時に調整してもらい,8時から作業しました。
下見したときに,不思議な形状だと思いました。見えている本体と思えるものは天井埋め2方向なのですが,そこから立方体のダクトが伸びて,隣の部屋の吹き出し口から吹き出しています。冷媒配管とドレン用の配管が天井から本体につながっています。
こういう場合は,名古屋のエアコン隊長竹内さんに相談します。「開けてみないとわからないですが,ビルトインならドレンパン外すと熱効だけになって洗浄するか,ドレンパンが外れなければ,熱効洗浄しながらドレンパンに溜まった排水をバキュームで吸うという洗浄方法が一般的ですよ。何かあれば電話下さいネ(^^)」,「業務用,特に大きい施設になると,徹底洗浄というよりは能力回復,メンテナンスの洗浄が求められます。難しいですよね」。
竹内さんの,「能力回復やメンテナンス」というアドバイスは気持ちを軽くしてくれました。エアコンクリーニングをやっている業者なら何でも洗える,というわけではありません。もちろん洗うからには熱交換器,送風用ファン,ドレンパンをお手入れしたいです。ですが,エアコンの構造や設置条件によっては,この三つを洗えないこともあるんです。
グリルを開いてフィルターを外し,中をのぞくと,これは何とかなりそうです。サンヨー製でした。はやる気持ちを抑えながら,記録の写真を撮ります。これは重要でした。一番下に見える赤2本の青プラグ,隣にも刺さります。どっちだろう。写真があれば正確に復元できます。
熱交換器は直方体で分厚いです。向こう側に3つの円形の送風口が開口していますので,マスカでふさぎます。本当はアクリル板みたいな風圧で巻きあがらないものがいいですね。
分かりにくいですが洗浄前後。
出てきた排水。どろどろです。
ファンはシロッコファンタイプで3連。軸に錆がありましたが比較的スムーズに抜けました。
ドレンパンも何とか外せました。本来はダクトはフリーで吹き出し口が壁面のはずですが,居室を広くするためにダクトの部分の天井を下げ,本体ぎりぎりまで壁面を後退させてあります。あと30ミリぐらい余裕を持ってくれればいいのに,ドレンパンの化粧板はボードに埋め込まれていました。干渉するボードを外したのですが,それでも外すのが大変でした。2台目の分などは向こうから2本ドリルビスが入っていました(泣
外したファンとドレンパン。
2台目はファンケースの上半分も外して改善。
こちらの方がさらに汚れが強かったです。
何とか外せたドレンパンとファン。
話が戻りますが,グリル内部のフィルター。この2枚の間に重要な洗浄作業が挟まっています。
13時を過ぎると,スタッフの方々が出勤して来られます。何とか14時前に納めました。空調効率が改善して快適に使ってもらえますように。