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床置型業務用エアコン

S様からはお電話で問い合わせがありました。店舗内の床に置かれているエアコンのクリーニングをお願いしたい,一人が化学物質過敏症だけれど対応できるか,とのことです。

元紺屋町の店ということです。エアコンの型式や設置状況,分解可能かどうか,ブレーカなどについて見たかったので,10日の時間が空いた時に下見に行きました。

SANYO製年式不明(R410A),SPW-ERP140Uでした。左手に柱があり,支持金具で固定されています。背面は人が入れるぐらい壁から離れています。下部に大型のシロッコファンが埋め込まれていて,上下風向きは手動,左右はモーター駆動です。分解可能と考えました。ブレーカの位置も見当が付き,2つ並んでいますが,はっきりしないけれど,試して良いとのことです。

お掃除のご希望は仕事納め後で,その後毎日運転させて,化学物質を揮発させたいとお考えなんだそうです。当店も28日で終了と考えていたのですが,こちらとしても試してみたい案件なので,本日の予約でお請けしました。

エアコンの外観,設置状況。

主に砂やほこりの汚れです。

シロッコファンは色が変わりました。

洗いあがったパーツが並びます。失礼,基板やモーターは洗わずに汚れを除去してあります。

熱交換器は厚みがあって大きかったです。このように天板までのサイズです。

分解で一番難儀したのはドレンホース外し。塩ビ管側とドレンパン側のどちらもたっぷり接着剤が使われていました。漏水防止のためにそうするのなら,塩ビ管をもっと伸ばしてホースがファンの前を横切らないようにすべきです。結局,ドレンパン側を切開しました(涙。作業前の写真がこちら。

ホースを外さないとファンが取り出せません。

ファンも面白い構成でした。ファンケースにベルマウスの部分で固定していて,脱着はベルマウス・モーター・ファンを組んだ状態で行います。外すときちょっと心配だったのですが,モーター軸はファンを下に置いて,終点まで差し込めば良いようになっていました。

ブレーカは2つ並んでいる右側でした。たぶん右といわれていたので,他を停電させずに済みました。

洗い担当の弟に,水道はどうする?といわれて焦りましたが,流し台の分岐から長いこと延長してお店の出入り口付近で洗い場を確保できました。業務用エアコンを洗う時は,確認しておくことがいくつかあります。でも,Sさんを初め,会社の方が協力的だったのでストレスなく作業できました。

Sさんが問屋町のお店のもお願いしたい,と声をかけて下さいました。嬉しいです。S様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。新しい年の営業が快適に始まることを願っております。

ryo:
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