I様が経営されている薬局各店のお掃除を承っています。床とガラスが年2回の定期清掃で,必要に応じてエアコンクリーニングの注文をいただきます。
今回のお店は昨年から入らせてもらっているのですが,建物自体は11年ほど経っていると思われます。7月に定期清掃で入るのですが,エアコンも気になるということで,先にメンテナンスすることになりました。お掃除の際に外観は見ていたのですが型式は不明。三菱重工の中型壁掛け1台と家庭用サイズの壁掛け2台です。
鍵を開けに来て下さったスタッフの方はそのままお帰りになり,14時過ぎにIさんが立ち寄って下さるとのこと。作業時間としてはちょうど良いと予想しました。
触ってみて,1度洗ってある気がしました。
受け付けカウンター上に設置されているのは,FDKVXP803,三菱重工,たぶん2008年製。ダイキンでも感じるのですが,型番でアルファベットが4文字以上つながるとわかりにくいです。しかも銘板の文字が小さい。サイズは中型。幅が1100mmに欠けるぐらいです。
フィルターがちぎれていますが,熱交換器が特別に汚れているわけでもないので,特に取り寄せる必要はないものと思います。
ルーバー(風向き板)を引き抜こうと思ったら,引き抜けないのは,ビスで抜け防止しているから。
Fケーブルを外してからふたを開けると,プラグ抜き差しできます。ソケットが左向きなのは良いことです。
どうやってもファンが抜けないので,ドレンパンだけ外して洗いました。
室内機に向かって左側に,上下方向のルーバー駆動モーターと左右用のモーターがあります。(左右のは右にもあります)。このうち配線が来ているのは上下用のみ。その配線は断熱のスチロールに埋め込まれているので,モーター側でプラグを外します。左右の分からは継ぎ手を外せば,樹脂製の枠ごと外せます。霧ヶ峰でも感じますが,ルーバーモーターへの配線取り回しに余裕が欲しいです。扱う時にちぎれるんじゃないかとひやひやします。
左右のは風向き版と接続してありますが,配線がないのでいわばフェイクです。でもこのモーターがあることで,強い風が当たっても左右風向き板の位置が保たれます。
モーター軸からファンが抜けないとこうなります。ガムテープがF1のフロントウィングみたいだ(笑。ファンもモーターも残したままの高圧洗浄。軸に水が行かないか,配線付け根から水が浸入しないか。怖いです。
試運転してみると,ファン回転が無段階に高速まで移行し,低速に戻る息継ぎをしています。もう一度基板を外して配線付け根にドライヤーを当てます。たぶん長い間養生内にあったので,湿気がたまり,あるいは結露したのかもしれません。良く乾かしたら通常運転に戻りました。電装部品を残したまま洗うのはやはり怖いです。
2台目はすぐそばにある,調剤室用の壁掛け。SRK25ZJ-W,三菱重工2008年製。家庭用壁掛けです。
2枚とも残っていても外せますが,上下風向きの下だけ外すと化粧板が楽に外せます。化粧板を外すと,基板がむき出しです。
ファンモーターの防水カバーは熱交換器にもビス止めしていますから,4本外して下さい。熱交換器は見ての通りかなり持ち上がりますから,カバーを引き抜き,モーターを取り出します。先ほどの経緯があるので,ファンとモーターが外せて,これから洗おうという時に感じる安心感がたまりません。
3台目は休憩室設置のSRK22ZJ-W,調剤室の弟分です。今日は3台とも冷媒配管,ドレンとも左下でしたので,室内機が扱いやすかったです。ただ3台目は左下に流し台があるため,足場に難がありました。この壁面ではなく,左手の壁面に取り付けて,右横に短い露出配管という付け方もありではないかと思います。
2台目になると,作業の流れも良くなります。
ちょうど良いころにIさんが来て下さり,さらに追加でエアコンクリーニングの注文を下さいました。来月このお店の定期清掃の後,午後に行きます。
帰って来てから,進行表を作成しました。今頃? そうですね,新築後5年経過しました。洗った方がいいと思います。I様,毎度ありがとうございます。