前橋市大友町のM様から「天井埋めのエアコンクリーニングをお願いしたい」という留守番電話が入っていたので折り返しました。
10年使っていて,まだ一度もクリーニングはしていないそうです。他の壁掛けはダスキンにやってもらえたけど,天井埋めはできないと言われてしまったのだとか。ダスキンもフランチャイズなので,お店によってできることが違うのでしょう。あるいは年式的に不具合が出た場合のリスクが高いと判断したのかもしれません。
Mさんも,普通の壁掛け型に替えることも考えたそうですが,1度は洗ってもらおうと,今回のご注文になったそうです。もっとも,どこに頼めばいいのかわからないので,東京にお住いの娘さんにネットで調べてもらい,「ここに頼むといいよ」と教えてもらったそうです。恐れ入ります。
電話では10年使ったナショナルの天井埋め2方向とだけお聞きしていました。パネルの大きさも,50×100センチぐらいと確認しています。15から20年になると構造も変わりますが,10年前のなら大丈夫でしょう。
外観です。型式はCS-B503AW2,ナショナル2005-6年の製品です。このころはダイキンと同じ型があります。僕が初めて天井埋め2方向をやったのはこれと同じ型のダイキン製でした。化粧板固定のビスの位置が分からなくて焦った思い出があります。(答え:ルーバーを開けると,周りに同系色のラバーでできたビス隠しがあります。4本で固定しています)。
化粧板が外れれば,次はもうドレンパンが外せます。
基板からプラグを抜き,モーターに刺さっているプラグやその付近のコネクタを外せば,モーターとファンが降ります。ドレンポンプ関係もすぐ横に中継のコネクタがあって,配線の取り回しを考える必要がありません。分解組み立てを考えてある設計で好感を持てます。
そんなわけでピンボケですが熱交換器の洗浄前後です。予想されていたほど熱交換気もファンも汚れていませんでした。
ファンとドレンパン。
組み立てていると,Mさんがいらっしゃって「漂白剤のニオイがしますね」と換気扇を回してくださいました。僕も,弟は特に塩素系漂白剤のニオイに慣れてしまい,よほどでないと感じなくなっています。気になる場合は遠慮せず換気してください。
だいたい組み立てて,エアコンを作動させてみます。ファンが最大風量で回りました。その後電源ランプ点滅。エラーが出ています。
コネクタを残して洗った場合に,接続する前にしっかり乾いたタオルで水けをきる必要があります。ドライヤーを使えば完璧です。もう一度戻って,ファンへの配線を中継するコネクタを乾かして接続。今度は静かに運転再開しました。
そういえば,天井パネル(化粧板)に接続したら捨ててくださいというシールが貼られたパーツ(短絡だと思う)が刺さったままでしたので,それは取り外して,化粧板側のコネクタと接続しておきました。
天井埋め込み型エアコンの型式についての情報です。取説があれば,それで調べることができます。もっとも取説は同じシリーズの型式をずらっと並べている事が多いですね。今回のナショナル,そして同じ外観のダイキンの場合は,熱交換器端にある金属板に銘板があります。そして化粧板は化粧板で別個に型式があります。化粧板にある黒い四角はグリルの固定に使うもので,押し込むと外れたり固定したりします。うまく行かないときに,あまりにもぐいぐい押すと破損します。外すときも固定するときも軽い力で押してあげてください。
年末までにはやっておいてほしいと娘さんに言われていたそうなので,これで安心ですね。M様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。