上佐野町T様より,メールでお問い合わせをいただきました。2010年夏にエアコンクリーニングしてもらった。3年使って内部が汚れてきたので,暑くなる前にお願いしたい・・・。
記録を調べると2010年8月末の施工です。
再びご注文下さったお客様にお願いするのは心苦しいのですが,料金がいくらか上がっています。Tさんにその点を含めてご案内しますが,問題ないとのこと。本日行ってまいりました。
輸入住宅の外観,特に1階は北欧の雰囲気に仕上がっている素敵なお宅です。エアコンは非常にシンプルな機種,ナショナルCS-407TB2-W 2007年ごろのスタンダード機です。ルーバーは1枚,内部にもオプションパーツがなく,もっともシンプルな構成。
エアコンは部屋を冷やす(暖める)機械です。空調を効率的に働かせるには,室内の空気循環(サーキュレーション)が必要ですが,アイリスオーヤマとかで出ている安い扇風機の併用で実現できます。分解のときに面倒な複雑な制御機械がなくても,室内の空気を冷やして(暖めて)排出してくれれば,扇風機で循環できます。あーだこーだといろいろ制御機械をつけて省エネとか快適とか…僕は納得がいきません。エアコンはできるだけ少ない電力で冷たい(暖かい)空気を出せば良い,そう思っています。複雑な制御機械の恩恵は,スイッチオンの後,どれくらい持続するのでしょう。たぶん最初の10分程度では。部屋全体の温度が変われば,お役御免です。そんなわけで,冷えればよい,暖まればよいというシンプル空調機器を推薦しております。
話がそれましたが,洗う必要のあるエアコンという前提で,洗うために分解しているとき,シンプルな設計のエアコンは,「これこそあるべき姿だなあ」と感慨を持ちつつ分解しております。
今回のTさん宅のエアコンも,ルーバーを開くと,かなりのカビ。ルーバーというのはエアコンの風を上下左右に向ける板です。ほとんどのエアコンが上下方向にはモーターで駆動していて,停まっているときは閉まっていますが,指をかけてゆっくり開くと中身が見えます。(開けないでくださいとか書いている場合もあります。高級機ほどその傾向があります。開けるときに無理をしないで下さい)。
こういう場所と,冷やしたり暖めたりする熱交換器(アルミフィン)を洗うのがエアコンクリーニングです。当店はできるだけ効果的に洗いたいという一心で,外せるものはどんどん外して洗います。
壁に残るのは熱交換器と,それを支えるプラスチックパーツです。
ファンや基盤やモーターを外すと,安心して高圧洗浄できます。一度ここまで分解して洗うと,もう後戻りできません。基盤を養生して洗わなければならない場合など,恐ろしい緊張感です。「濡らしたらどうしよう?」。
せめてドレンパンを外して洗うといいのではと思うのは,この感じ。表から水流を当てて洗う形式の場合,ドレンパンのファン側は大変洗いにくい場所なのです。そしてそこが一番汚れています。外して洗う弟の様子と合わせてご紹介。
Tさんは,当店ブログを見て,浴室換気扇の内部が気になったそうです。「洗った方がいいんですよね?」。表面には紙フィルターが付いています。フィルターがあればそれほど汚れていないかもしれません。「パネルを外して,中を見て決めましょう」。
中を見ると,ファンに汚れが重なっていて効率が落ちている可能性があります。分解はかなり易しいタイプ。いくらか余分にいただいて分解洗浄することにしました。
予定通り約2時間のエアコンクリーニング。終了後にお茶をいただきながら,またクリーニングしてほしいと思って当店を探すために手を尽くして下さったことを話してくださいました。そして前回は汗だくでクリーニングしてもらったので,今度は早めに涼しいうちにお願いしようと考えて下さった由。ありがたいお話です。用意していただいたお茶菓子もいただいて撤収しました。T様,再びのご注文,ありがとうございました。