歯科クリニックエアコン
先月末,歯科クリニックの院長S様からお電話がありました。天井埋め込みのエアコン2台をお願いしたい,ということでした。1台だと頑張れば昼休みの時間に洗えますが,2台となるとお休みの日に朝からが望ましいです。先になりますが30日だと朝から行けますと,こちらに合わせていただきました。恐縮です。
さらには17日に,2番の壁掛けエアコンから,これまでみたいに水が漏れてくるとのお話…。これは困りました。5月初めに,壁を開いて排水経路を変更する工事をさせてもらったのに,改善しなかったのか?責任重大です。
できるだけ早く行こうと考えたのですが,30日に一緒に見てもらえれば,と寛大なお申し出に甘えて,本日見てきました。
少し早めについたのですが,ちょうどSさんが駐車場のチェーンを開けて下さっています。
そして初めてお聞きしたのですが,何年か前に待合室の天井が落ちてきたこと,壁埋めのエアコンの排水が悪かったようで,断熱材が水を含んで重くなって耐えきれなくなったようだということです(怖。
壁埋めエアコンの排水の勾配を直す工事をしてもらったはずだけど,そちらの排水も心配だ,ということです。壁埋めがあることは気づいていたのですが,これまで話題に出なかったのでスルーしていました。それでは点検しておきます。
まずは今日のご注文内容から。これはスタッフ通路中央にある天井埋め。三菱電機ビル用マルチエアコンです。型式はPLFY-P36BM-E1,2006年ごろの製品です。
基板部分の配線取り回し。
こちらはなぜかかなり汚れているんです。前処理をしてから洗うことで汚れが剥がれて,キレイなアルミの風合いに戻ります。熱交換器の厚みが少なかったからというのもありますが,洗っていてこの変化は気持ち良かったです。
2次側にも何度も水流を当てて汚れを落とします。
ファンとドレンパン。
洗いあがったパーツを並べます。化粧板には4個のモーターが付いているので,弟が脱着して洗ってくれます。
これでもかとオゾンガスを吸わせます。
さて,エアコンの下の壁面を開口して,右排水を直接受けられるようにした壁かけ。PKFY-P22BM-E1。
どうもドレンホースの断熱材のふくらみが25ミリ配管に入りきらず,逆勾配気味になっていたようです。せっかくなのでエアコンクリーニングも実施。壁開口部も広げ,断熱材を切り取って勾配改善しました。
ドレンパンが浅いし,排水口には防壁みたいなものもあるし,排水がよどみやすいのは確かです。今回の改善以降は,水漏れで呼ばれることがなくなってほしいです。
待合室設置の4方向はきれいでした。通路中央とは全然違います。
やはりこのビル用マルチシリーズで壁埋めがあるんですね。配管継ぎ手が右側基板の右手に来ているタイプで,やるとしたら取り外してのクリ―ニングになりそうです。ですが見えている熱交換器はとてもきれいで(2次側だから),ニオイとかの問題がなければ,大掛かりにやる必要もないのでは。
3台あるので,3台とも丈夫なフィルターを取り外して洗いました。さてその勾配改善工事の時に点検口を付けたそうで,頭を突っ込むと内部の様子がよくわかります。以前は右側から左に流れている4方向の排水に合流させていたものの,勾配がとれていなかったのでしょう。ドレンパンからあふれた水がすぐ下の天井面にたまった訳ですね。
今は4方向配水管の下になっているので,2000mmの間に100ミリぐらいは下がっていると思います。天井裏って暑いです。けれど何かワクワクします(笑。
いつも通りお茶を用意して下さるS様,毎度ありがとうございます。
コメントありがとう