「お風呂の目地のカビが目立つんだけど,落とせるかねぇ」。親方のT様からのお電話。「築5年くらいまでならかなりの程度効果があると思うんですけど」。「そのぐらいじゃないかな…」。
予算がないので「○○円ぐらいで」とのご注文,腰を痛めている弟に休んでもらって行ってきました。
案内してもらうと,15年超の建物で,内部に手を入れ,販売中の中古物件でした。「あんまり使ってなかったみたいだ」ということのようです。話が違う気が無きにしもあらずです。
ちなみに「清掃済み」の物件です。話の様子では,販売会社がこのままだと売れなそうだから,親方に増築を注文し,その見返りとしてお風呂のカビを何とかしてくれと言ってきたらしいです。つまりその分の予算は出ていないんですね。
カビの着色がテーマですから,そこだけという手もありましたが,まさか漂白だけしてというわけにもいかないし,目地にも水垢がかぶさっている可能性があります。いったん全体に酸洗いを施します。洗剤を塗るだけではなく,ブラシで刺激も与えます。
その後は全体にニイタカブリーチ,目地部分には最強カビ取り剤を吹き付けて時間を置きます。とにかく時間が必要です。年式的にこのぐらいまで落ちればよいのではと思います。
後はこちらの思い込みですが,カビ以外の部分に手を入れることによって,全体的に清潔感が出たと思うのです。エプロンも反射するようになったし。
鏡はハイドロミラー,浴室扉の床面はポップアップ式防水でした。
仕上がった後,親方は目地を見て「このぐらいまで行けば大丈夫だろう」と言ってくれたのですが,鏡やカランには気が付かなかったみたい。大工さんと掃除屋さんでは見るところが違って当然ですよね。