当店をクリーニング(美装)に呼んでいただいた現場で感じたことです。現場というと愛情が足りない気がしますが、在宅のハウスクリーンングではないのでお許しください。
一つはリフォームして販売される住宅です。レンジフードの幕板に「剥がして下さい」という養生シートが貼られています。
養生がこの正面を保護しているだけなら剥がすのは簡単なのですが、幕板の塗装面すべてを保護しているため、隠れているところまで回り込んでいます。正面から90度曲がって、さらにもう90度曲がった切断面までです。というわけで、幕板を一度取り外す必要があります。
親切な職人さんだとこんな感じにしておいてくれます。
収納の扉表に取手があると、これもそのままでは剥がせません。ですので、取手を外す必要があります。
こんな感じにはがしてあることもあります。
これは別の現場です。まだ新しい賃貸マンション、入居1年半で退去になったそうです。マットな印象のある黒塗装のレンジフードで、わずかに油じみを感じました。逆止弁を触って違和感があります。ほとんど開かない!
ダクト密封のアルミテープを剥がすと、原因が良くわかりました。ダクトホースがきちんとかぶさっていなくて、一部がダクト内にめり込んでいます。ホースがアルミ製なので、変な癖がついてしまい、「とにかく漏れないようにつなげ!」とアルミテープをぐるぐる巻きにしたのでしょう。
これは見過ごせないので、クリーニングと同時に改善します。外せるところは外してクリーニング。
癖の付いたダクトホースの終端を広げて、ダクトにしっかり被せます。アルミテープで密封して完了。逆止弁がしっかり開くようになります。
IHなのでそんなに油煙が出ることはないと思いますが、レンジフードの排気が不十分だと、部屋全体が油っぽくなるリスクがあります。逆止弁にはパカッと開いてもらわないといけません。
クリーニングは後から入るので、工事の影響を受けます。手も足も出ないケースもありますが、何とかなる場合には、今後のために改善したいです。うまく行くと嬉しいです。