中居町のY様邸では3度目のご用命です。今回は浴室のお掃除を半日オーダーメイドでお請けしていました。90年代の高級志向が感じられる特注の広い浴室で,壁床がタイル張りです。いくらでも時間がかかるでしょうし,時間をかけても変わらない部分もあるでしょう。主にカビが気になるということでしたので,カビ退治を中心に時間の許す限り,他の気になる場所に手を入れます。
カビはほとんど天井です。ボンタイルというのでしょうか,いくらか光沢がある塗装で,下地に凹凸のある基材が吹き付けてあります。これはなかなか洗いにくいでしょうね。というわけで,いつもは最後の工程になる漂白洗浄を最初に行ないます。次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)6%+界面活性剤+水酸化ナトリウムという「キッチン用漂白剤」の成分構成の業務用をかなり濃い目で使います。塩素臭はかなりのものがあります。私どもは慣れてしまったので,ニオイをあまり感じませんが,弟がこのぐらいの作業をするとその日は鼻が効かず,次の日もくしゃみ連発で鼻水が流れるそうです。また,濃い色のポロシャツやTシャツは一発で脱色します。まだらのシャツを着ていることが多いのはそのためです。
漂白剤(アルカリ性)を流し終わったところから,酸性洗剤を使い始めます。
シャワー用混合栓。
浴室ドア下部の通気口。
人工大理石の浴槽は,ものすごい厚みです。内側はお湯で表面がカサカサになります。シリコーン樹脂などを塗るという手もあるでしょう。ちょっと磨いてみました。もっと粗い番手から順を追っていけばいい線まで行けるのかもしれません。それは今後の課題として。
Yさんから「お掃除教室」をやってもらいたい,という熱心なおススメがありました。そうですね。こちらとしても伝えたいことはあります。いろいろな流れが整う時が来ると思います。構想は頭の片隅に残しておきますね。Y様,このたびもご用命ありがとうございました。