大理石は石材ですから硬いというイメージがありますが,意外に傷つきやすいです。玄関土間に使われた場合は,たいてい全く艶を失ってカサカサになってしまいます。
今日の課題は,テーブル天板に細く硬いもので傷が入ってしまった,というケースです。色は違いますが似たような石種と思ってこのサンプルを選びました。以前に実験して鏡面を出してある部分に,スパチュラの先で傷をつけました。
もらった写真を参考に力加減を決めたのですが,わざとやることでも気分は良くないです。そして思い入れのある家具に,傷が入ってしまった…その時の気分を考えると痛ましいです。でも,たぶん…大丈夫です。
通常研磨再生は800番から始めますが,この深さだと足りないかもしれないと思って400番スタートです。粗い番手のパッドなので,センター注水でたっぷり水を出しながら磨きます。フチオカのハンドポリッシャー,パッドは直径100mm,ストーンマスターオリジナル(注水穴付き)#4をチョイス。
暴れた感触はないのですが,かなりランダムな研磨痕が付きます。傷は消えました。
次にストーンマスター#5(800番相当)を当てます。この時#4で磨いた範囲の外側まで磨きます。
この次に日本研紙1500番を使います。800番の範囲からさらに外側まで磨きます。
仕上げは日本研紙3000番。ほぼ全面を磨くつもりでポリッシャーを当ています。鏡面に戻りました。写真が下手(泣
400番で傷を消して何とか戻せそうです。