といっても，ボランティアではありません。下見・見積りを経て，ご注文を受けた当店の業務です。ガラス窓や，床の洗浄・ワックスがけにも業者が入っているのですが，なぜか当店に声がかかりました。ありがとうございます。トイレはもちろん，生徒児童が当番でお掃除していますが，道具や洗剤も限られていますし，尿石やスケールは付着が始まればお手上げでしょう。ところどころスコッチで擦ってしまったかなと思う場所もあります。

最初にすべてのトイレを案内してもらったときに，数の多さに驚きました。校舎・新校舎・体育館・プール・外・しょうがい者用・教職員用。ハウスクリーニングで，1個，2個のトイレを洗っている日常からすると気が遠くなりますが，2人でさせていただきます。私どもの作業ペースだと4日はかかります。予算・決済の関係で，1年に半分進めて2年で完了するというプランになりました。去年夏休み期間に2日トイレ掃除しました。

去年少し多めに進めたと思っていたら，予定していたプールのトイレは取り壊しになるので，その分の時間を別の場所に振り向けてほしいそうです。先回もやった体育館はぜひ，そして本校舎生徒用を下の階から上に向かって時間の限り進めてほしいとのこと。まさにオーダーメイドサービスの本領発揮です。

1日目は新校舎・外トイレが中心でした。陶器の手洗いボウルもあり，すべて自動水栓です。手洗いボウルはもちろん，入り口ドアの取っ手周りと換気口の汚れが気になるので洗いました。

洋式は暖房便座が気になるので取り外して漂白洗浄，陶器内はスケール除去して磨きます。

小便器について考えさせられました。

本校舎のはフラッシュボタン式，淀掛け洗浄のいままでのタイプです。目皿の裏やトラップ内は尿石ができやすく，水の筋に添ってスケールが出ています。便器の縁の裏側は水流が当たらずに黄色くなります。

新校舎のはTOTO製のモダンな形をした便器でスプレッダー洗浄です。ジアテクトという尿石防止の技術も使われています。尿石はほとんど出ていません。陶器の縁も回り込んだ形をしていないし，水が流れるようになっているので着色もありません。…ですが，水あかがひどいです。水しぶきを浴び続けた浴室タイルよりもひどい感じです。

尿石や汚れは洗剤で落とせますが，一面に発生した水あかは，全体を磨くしかありません。大変時間がかかる作業でした。トラップも陶器ではなくプラスチック製。すでにかなり傷が入っていました。

スプレッダー洗浄のことは，今後も見ていこうと思います。

2日目は体育館から。やはり1年後のお手入れだとかなり手早く進めます。体育館の古い手洗いボウルと，本校舎の小便器。陶器のボウルは弟が磨くとキレイになります。小便器の方は，ハイパートイレクリーナーとスーパークレンザーを併用して短時間で尿石と着色を落としました。

女子用は便座を外して漂白洗浄，陶器と配管に手を入れて復元します。やはり1年間の汚れなら簡単です。ただ，数は多いし，別の場所のトイレに進むと，さっきキレイにしたのと同じものが汚れているので，精神的に疲れます。おまけは僕も磨いてみたボウルの仕上がり。

だんだんペースが上がり，一応2階までは全体，3階は陶器部分に手が入りました。小便器の尿石がなくなれば，見た目もニオイもかなり改善するはず。

今回は太平洋高気圧が弱かったそうで，二日とも前半雨模様。去年の汗だくに比べると楽だったかもしれません。ご用命ありがとうございました。