お世話になっている大工親方のT様から,10日ほど前に電話がありました。約30坪の新築。27日の週で掃除に入れる日があるか?1日で終わらなければ2日ぐらい見てほしい。30坪なら何とか1日でできるかなと思いましたが,27日と,28日のお昼前からを確保しました。
現場は新町,このところ新町に縁があります。外観はシンプル,ですが工事が終わっていない感触がありありと。考えてみれば,Tさんの新築引き渡しは初めてです。いつも笑顔で人あたりのいい方ですが,昔ながらの親方です。工程管理はTさんの頭の中…いえ,現場の職人の裁量?
通常私どもは,工事が終わり,電気水道が使え,養生が剥がされて,ざっと掃除機が掛けてある…みたいな現場に着いて,他の職人さんがいない環境で新築引き渡しのクリーニングをさせてもらっています。説明書の束や,脚立,工具などが残されていることもありますが,どこかの仕上げた押入れに入る量というのが相場。
ところが,今回はそれほど甘くない現状でした。玄関を入ってすぐの小ぶりのダイニングとキッチン。
これからエアコン据え付けがあることが分かります。と思っていたら,Iさん登場。同窓生です。彼は電気工学科でした。2人で来て,「なるべく早く終わるようにするからね」とのこと。とはいっても5台のエアコン取り付け。僕たちが帰ると言ったころ室外機の接続3台を残していました。このところ関心倍増しているエアコン工事。いろいろ質問して勉強させてもらいました。ただ,引き渡しクリーニングと残工事は非常に折り合いが悪いです。通常クリーニング業者の優先度はかなり低いのですが,こちらのペースでやらせてもらいました。
これは30坪に入っていない面積だろうと思うロフト。ロフトというか天井裏収納という感じでしょうか。1.8の脚立でも足りない感じのする床面です。それはそうです。天井より高い位置だから。養生はシートの上に薄い合板が乗せてあり,それぞれテープで貼ってあるので剥がすのが大変です。そして3×6の板はロフト開口部より大きいのです。カッターで切り,折り曲げて降ろしました。写真を撮る手間は惜しまないのです(笑。
このぐらい木くずやホコリがあると,養生を剥がす前に掃除機がけが必要です。つやげんのバキュームは大きくて扱いが面倒なのでいつもの三菱家庭用で掃除機がけしていました。紙パックはあっという間に満杯です。そしてロフトを強で掃除機がけ中,ぱたっと停止しました。紙パックが詰まったのに吸い続けたのが原因と思って取り替えましたが,その後は,うんともすんともいわなくなりました。ヒューズかなぁ?
現場で分解し始めましたが,基盤は思ったより深かったのであきらめ,大きなつやげんバキュームで残りは進めました。帰って来てから掃除機分解。ヒューズは生きています。基盤のホコリを払って試しにつなぐと勢いよく回り始めました。原因は不明ですが生き返りました。
明日,美しく仕上がった部屋を写せると良いのですが。