O様邸は3か月周期で伺っています。水周りは外せないとして、プラスアルファが可能です。その内容は、私どもが提案することもあれば、Oさんからご要望をもらうこともあります。
今回は、洗濯機のパッキンをきちんとはめてほしい、というご要望です。以前からパッキンが外れていることに気づいていたそうですが、多少水が垂れる程度なのでそのままにしていたそうです。ところが、槽洗浄をやってみたら、床が水浸しになってしまったとのこと。最高水位になるでしょうから、水が垂れる程度では収まらなかったんですね。
Oさんは、「清水さんならマイナスドライバとか使ってチャチャっとはめてくれる」と期待されています(汗。実は、私ども、ドラム式洗濯機は分解した経験がないんです。
やってみます、ということで現状を見せてもらいます。パナソニックNA-VR5500L、2008あるいは2009年の製品でしょうか。写真では分かりにくいですが、大体下半分が本来収まるはずの枠から外れていて、一部亀裂があります。試してみる前から、これはパッキンを押し込んで元の位置に復元するのは難しく、へたをするとパッキンをさらに痛めてしまう、と感じました。パッキンの周りには円周状にビスが見えますから、これらを外せば、無理な力を加えることなく復元できるのではないでしょうか。
ちょっと検索すると、パッキンの交換の仕方を説明した動画が見つかります。それを見ると、パッキン周りのビスを外せば良いという僕の予想は見込み違いだと分かります。洗濯機の上部、下部、そしてドア周りと、大きな化粧板を3枚外して初めてパッキンに触れるようです。
ということで、化粧板を順番に外します。
こうして、パッキンにたどり着きました。パッキンはばねの付いたOリング状の針金で固定しています。この洗濯機は、手前と奥で2本の針金を使っていました。パッキンは手前の枠側から外れていたので、手前の針金を外して、パッキンを枠に入れ、針金で固定すればいいんです。
動画の解説通りに進んだのですが、パッキンの交換や修正が目的なら、ドア側を外すほうがいいのかもしれません。
前後比較のため、最初の写真と修正後の写真を並べます。
予想よりも大掛かりでしたし時間もかかりましたが、根本的な改善になったと思います。Oさんにも大変喜ばれました。今後パッキンの交換が必要になった場合にも対応できます。そして、ドラム式洗濯機の分解も、なんとなく先が見えた気がしました。
O様、毎度ありがとうございます。