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古民家再生?

設計事務所のF様から,去年10月のお問い合わせです。藤岡の友人の家をリフォームすることになっている。古い農家のニ階部分に若い人が住めるようにする計画。古い梁や柱を生かして造作するので,それを洗えるか?とのこと。聞けば本格的なアク洗いではなく,風合いを生かしてキレイにしてほしいということです。

私どもの親の実家もそうでしたが,養蚕が盛んだったころの農家は二階あるいは三階まであり,二階はかなり広いスペースがあります。一階は角材を使ってあっても,二階になると弓状に反った梁が使われていて,かまどや風呂を焚くすすが色を染めています。ホコリを払えば真っ黒な艶のある木肌だったりします。

いつも思うのですが,重機も便利なレーザー水平器もないのに,こんなに見事に材木を組んだ大工さんたちは素晴らしいと思います。

下見・見積りに伺いました。ピアで洗って拭きとると,そこはすすが来ない場所だったのか,松の皮をはいだ木肌が比較的鮮やかに戻りました。簡単な工程ですが,それで十分ということです。そこで,半日あるいは1日オーダーメイドでお受けすることにしました。

話はそれますが,今は東京に住んでおられるFさんのご友人も来ておられ,藤岡の地酒で「三波石」がうまいとおっしゃいます。今回もお土産に何本か買って帰るそうです。三波石と共に名高い冬桜(上毛かるた)と詠みますね。早速帰りに買いました。1,500円台。

美味しかったです。吟醸香はなく,味わいが口に広がります。キレが速いわけではありませんが,口に残る気はしません。芳醇清酒・三波石。お燗もおいしいし,晩酌にぴったりです。

さて,今日は朝からFさんも来てくださり,作業内容を説明してくれました。見積りのときより範囲が増えています。屋根には新しい瓦を葺いている職人さんもいます。

僕は梁を最初から洗うつもりでしたが,床や壁のお手入れとの兼ね合いで,弟が掃除機を使ったホコリ払いから進めました。仕上がるのが楽しみなのでできますが,作業内容はかなりきついです。

仕上がるのが遅くなり,ビフォーアフターが撮れませんでした。すすで真っ黒な梁材は,特に天井側が白っぽくなってしまった気がします。すすの黒艶を生かすには,何か塗らないといけないかもしれませんね。

どんなふうに仕上がるのでしょう。楽しみです。

ryo:
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