去年水周りや檜無垢床のお手入れをさせていただいたO様が,「そろそろメンテナンスとしてのお掃除を,定期的に組みたい」というメールをくださいました。半年ほど毎月続けて,その後は隔月ぐらいのペースでというご希望です。
排水が滞っているのが気になっているそうなので,1回目は屋上の洗浄と,寝室の壁面,建具,換気扇などをお手入れしました。屋上は立ち上がりが十分で落下の心配のない,平らな形状です。プールみたいな仕上がりとのことでしたが,FRP繊維で固めた上に防水塗装がしてあります。排水は床面から水平方向に抜けているので,わずかですが水たまりができ,5年ほどの間に汚れも出たのでしょう。
高圧洗浄の用意をしていきました。久しぶりに晴れたので,水しぶきが周りに飛ぶようなら高圧洗浄は難しいと思っていましたが,立ち上がり部分が高いので問題ありません。
キレイになったのですが,洗浄後に,塗装の剥がれた場所が見えました。もちろん高圧洗浄で剥がれることもあったと思いますが,洗浄前でも,よく見るとすでに下地が見えている箇所があります。
午前中で屋上,立ち上がりとアルミ製笠木の洗浄が終わり,カビ防止にピュアを希釈して撒いておきました。
お昼休憩中に,近日中に行く予定のマンション廊下Pタイルの様子を下見。さすがに歩行量が多い動線が汚れています。浸水しにくいように出入り口が改善されていることも確認。Pタイルが剥がれかかっている場所だったので,これで安心です。
さてO様邸,寝室はもちろん,居住スペースの換気扇を分解クリーニング。Oさんは喫煙されるため,特に寝室の換気扇はほぼ機能を失っていました。
今日は5つ洗ったのですが,他のものがドライバもナット回しもいらない構造なのに比べて,寝室のだけは天井ボードにフックで掛ける特殊な固定方法で,狭い作業空間であることも手伝って難儀。外したら戻せないかもと考えてあきらめかけたのですが,ファンの様子を見て考えを変えました。もし戻せなかったら交換するつもりで外そう!
結果は,外しにくいことは確かですが,きちんと復元できるフックでした。勉強になりました。
さらに洗える素材だということで,ブラインドを外して丸洗い。染みが抜けなかったので,酸素系にお昼休憩中浸け置きしたら抜けました。建具はスライド式の大きな扉。部屋側は乳白色アクリル,外側はガラスが入っています。板張りの壁面今回は(東の1面)も洗います。カーペット床のため,垂れないようにに気を付けて。洗うとすべすべして手触りが変わるのだそうです。
今回の洗剤はピュア,リンスはピロキシー,仕上げ水ぶきです。
仕上がりを見ていただき,ブラインドにOさんが一言,「美しい」。ありがとうございます。
屋上は洗浄成分が効いたのでしょう,塗装が剥げた部分から茶色の水が出ていました。剥げた部分のことをお話しすると,外壁も塗装を検討されているのだそうです。5年というとまだ早い気がしますが,防水は建物の重要な保守項目ですから,早めの対策が良いですよね。まずは無料診断してくれるミヤケンがいいんじゃないでしょうか?
次回はキッチンレンジフードを含めて,壁面建具の続きを勧めることになりました。「お任せ」と言っていただきました。O様,ごひいきにして下さりありがとうございます。また来月初めに伺います。