引き続きS様邸で水周りの続きから始めます。キッチンでは,棚の扉表やオーブンレンジのガラス扉などの備品,背中側の作業台天板などの汚れを落とします。扉表を洗うと必ず床の洗剤が落ちるので,床も一部分洗っていきます。
最近はピアばかり使っています。熱いお湯に多めにピアを入れて溶かし,やわらかいブラシかガーデニング刷毛で塗っていくと,たいていの汚れは溶けてしまいます。レンジフードもファン以外はピアで洗いました。こう書くと売り込んでいるようにお感じになるかもしれませんが,本当にそのくらい汚れ落ちが良く,素材を傷めず,消臭・除菌・静電気防止でさらさらの仕上がりという使いやすい洗剤なんです。
ある程度樹脂化した油の場合は,ピアの洗浄力+物理的な力が必要です。つまりケレン(削ったりはがしたり)とブラッシングです。無塗装バンブーフローリングに落ちたガスコンロ足元の油はしっかり固まっていたのでソフトスクレーパでケレン,その後ブラッシングですが,今回は極細ステンレスのブラシが良かったです。目に添って往復させていると,明らかに色が変わっていきます。いつもはメラミンを使うのですが,バンブーは滑り抵抗が大きすぎて向きませんでした。乾いた様子を確認すると,いい仕上がりになったのでキッチン床全体を洗浄しました。
この流れだとキッチン床画像になるわけですが,下の写真のビフォーアフターは脱衣所床です。実際は写真よりはっきりと違いの分かる,さっぱりした仕上がりでした。
弟の方は,まずは昨日からの課題の洗面台混合栓のつまみの修理。残念ながらビスの長さ,頭の大きさでスマートに収まりませんでしたが,グラグラしなくなり,きちんと操作できるようになりました。そんな洗面台と,トイレのクリーニング後。
トイレは換気扇がいい位置にあります。常々思うのですが,トイレの換気扇は下にある方がニオイが抜けていいですよね。ただ,ホコリが詰まっていたものをクリーニングしたら,外部光が入るようになって,いくらか寒い感じがしました。外にL字のダクトがあると良いかもしれませんね。
3枚目の写真は最近購入した洗車ブラシ。ハンディ・クラウン製です。とても柔らかいPETの極細中空糸です。ハンドルは円柱状でウレタンで包まれていて非常に軽く出来ています。強いアルカリや酸には弱いのではと思います。前から気になっていたのですが,カー用品店で展示がこれ1本になったので買ってきました。
今回は汚れ程度が浅いバンブーフローリングには威力を発揮して,塗る・擦るの作業を同時にしかも幅広く進められて良かったです。そんな床のクリーニング後の表情,上の写真のさらに寄ったものです。脱衣所で,浸透してしまっている黒ずみは抜けていません。これを抜くにはもうちょっと強いものを使う必要があるでしょう。
脱衣所を洗ってバキュームしたところにご主人が歯を磨きに来られました。「見違えるようですね」。ありがとうございます。それに勇気づけられて,リビング床の3/4ほどの洗浄を終えることができました。
さてお支払いをいただきながら,家政婦サービスについて感触をお尋ねすると,ご予算を大幅に上回っていたそうです。詳しくお聞きすると,僕の考えているほど大がかりなことを求めておられないようです。
また,家政婦サービスも必要とされていますが,同時にハウスクリーニングレベルの作業も必要な気がします。もう一度構想を練ってみましょう。
S様,このたびは私どもに声をかけてくださり,ありがとうございました。またご連絡差し上げます。