3か月定期で伺うO様邸。昨年10月のご予約でしたので,一応「明日行きます」とメールを入れました。お返事を下さり,ミニキッチンのゴムパッキンが剥がれたので,直し方を教えてほしいというご要望。たぶんシリコンコーキングの打ち直しと予想を付けます。必要なものはそろっているはず。
先回からの課題の一つは,入浴剤による着色です。浴槽内の水位線と,入浴剤のボトルが置かれる浴槽ヘリにシミができています。「ミネラル鉱泉浴50」という商品ですが,体の疲れが取れ,視覚的にデトックス効果を感じられるらしく,ファンが多いです。
浴槽内の着色は取れましたが,ヘリのしみ込んだものは難しいです。浴槽内は,Oさんがお酢を薄めてスプレーしていらっしゃるそうです。写真ではわかりにくいのですが,お湯張りの水位と,入浴中の水位に褐色の線ができています。今回一番効果的と感じたのは,銀酸にシュウ酸を添加したもの。褐色なので鉄分の付着なのでしょう。
そして色が取れると次の対象があります。お湯張りの位置には白い付着物。カルシウムなのかもしれません。やはり酸で溶かすこともできますが,ゴムスポンジにEZクリーンを取ってマッサージ。ほぼ30分ほどで対処できたので,Oさんのお酢スプレーが効いていたのでしょう。
そこでミニキッチンに取り掛かります。本当に可愛らしいシンクです。やはりコーキングが切れた状態でした。カビを退治しようとがんばっていたら,上下に分離してきたとのこと。ただ,コーキング自体に劣化は感じられないので,内装に無垢材が使われている建物なので,寸法が幾らか変わり,張力が働いて切れたということも考えられます。
幅細めに打ってあるので,少し広げて打ちましょう。それにしても水あかが気になると思って,擦り始めて後悔しました。一般的なステンレスワークトップとは違う素材だったらしく,削れた部分は穴が開くような印象。パッドや力加減を工夫して均して行くのに時間がかかります。途中までにしておきました。
なお,水栓根元を短時間で頑張ると失敗するので,本日はここまで。コーキング自体は準備と片づけを含めて15分程度の作業。車に保管していたからなのか,新品にもかかわらずシリコンが硬くて,なかなか出てこなかったのには焦りました。ガンが壊れるかと思うほど握って絞り出しました。
後でお聞きすると,シンクは既製品だったけれど,カウンターと天板は加工して作ったものなんだそうです。思い込みで始めるのは良くないですね。
そんな訳で,僕の担当のキッチンはほとんど午後の時間だけで進めました。
弟の方も,午前は掃除機がけ,換気扇分解クリーニング,洗面台,トイレなどをやって,主に午後の時間だけで浴室を復元しました。
Oさんのご協力もあって,洗面台カウンターはピカピカです。
浴室はガラスを磨いたり,
浴槽やタイルを磨いたり,
シャワー混合栓やその付近のタイルを磨いたりします。ホテルのルームキーパーが入った後のイメージですが,1日分ではないので,ハウスクリーニングの技術が必要です。
Oさんにはコーキングの件を大変喜んでもらいました。消耗品みたいなところがあるので,傷んだらまた打ち直しましょう。次の4月に予約を入れてもらって撤収。O様,毎度ありがとうございます。