統計にない大雪

14日から15日にかけて記録的な積雪を観測しました。15日は友人と片品村のスキー場に行く予定(子どもたちのスキー教室がらみ)で,朝4時半に起きて支度を整えたあと,外を見て目を疑いました。早速メールを送りキャンセル。

15日はとりあえず車の周りの除雪を始めましたが,みぞれから雨に変わり,条件が悪すぎるので中断。我が家はちょっと歩けば国道18号の位置ですが,それでも孤立感がありました。そんな15日(土曜日)の写真。前橋は73センチとのこと。

積雪60センチ

青森に10年ほどに住んでいたことがあるので,大雪自体は経験済みです。雪片付け(と青森ではいいます)は得意な方だと思います。ですが,今は道具がありません。スノーダンプと呼ばれる道具(形状としては一輪車の車輪のないもの,雪をすくったらそのまま滑らせて移動できる)があれば能率が違いますが,今あるのは角スコ,剣スコ,アルミのスコップ。

個人の装備もさることながら,このあたりの自治体には,雪が降れば真夜中から稼働する大型除雪機の装備や体制がありません。どんな細い道にも入ってくる大型のバケットを持った除雪用ドーザ。バケットと前輪が一体で方向を変えられます。バケットを火花が散るほどアスファルトに擦りつけて雪を剥がします。そして広い国道を数台の体制で雪を除けていゆくグレーダー。雪がすっかり路肩に集まります。そして路肩にたまった雪を吹き飛ばしてゆくロータリー

ですからどんなに雪が降っても,車を出せれば道路が走れる印象がありました。実際深夜の雪道は時速60キロで走れるのです。(止まれる保証はないけど)。

日曜日になると朝から晴天で温度も上がりました。僕もやる気だったのですが,お隣のご主人も八幡大門の通りまでの道を雪かきすると言います。大門の通りも除雪車が来ないのだから,この道に来るわけないということで。都合100メートル超。人力で大人二人,子ども一人でスコップ一丁で除雪作業。成績は良く,午前中にはすっかり道ができました。午後には大門の通りに除雪が入ります。僕としては頼りない作業でしたが,2車線開通しました。ありがたい。

前の日の朝は車が無かった国道も,午後から全く動かない大渋滞。この先の碓氷峠が通行止めだそうです。日本の流通はトラックが支えていますが,道が止まればもうお手上げなんですね。一昼夜動かないそうです。

道路の除雪,ボランティア

コンビニも近くのスーパーもトラックで届く日配品,豆腐・納豆・お肉・パン類が棚から姿を消し,大きな片屋根が破損したらしく雨漏りしています。駐車場も除雪されていないので,好き放題に車が停まっています。道中のあちこちのカーポートが崩れ落ち,気の毒なことに車も傷ついています。小さな建造物だけでなく,自動車架装会社の大型建物も崩壊しています。30センチ超の積雪,それも重い濡れ雪はこのあたりでは想定外だと思います。

17日月曜日。出勤された方も多かったでしょう。昨日まで長野方面が全く動きませんでしたが,今日は市内へ向かう方向も大渋滞です。ハウスクリーニングは人命にかかわる業種ではありませんし,当店は実情に合わせて数日休業します。

国道18号は長野方面,高崎方面とも渋滞

コンビニはさらに欠品が増え,近所のスーパーは雨漏りのため臨時休業。もう一軒のスーパーにも行ってみました。お肉が充実しているお店ですが,冷蔵庫に保存してある塊(一個4,000円前後)のものしかないという状況。当然日配は欠品。帰りに通りがかったコカコーラ販売の会社も,屋根が変形して大きなガラスが破損し,中のカーテンがなびいています。外のひさしも崩落。

静かなのですが大きな災害です。当店近所でも被害状況はかなりのものがあり,復旧には時間がかかりそうです。温暖化と言われますが,批判を受けている言葉「気候変動」の方が実情に近いのかも。

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